シャマルウルトラ(Shamal Ultra)のインプレその2:実走編

以前、コチラの記事でシャマルウルトラのインプレその1(装着編)を行いました。今回はその2シャマルウルトラ実走編インプレです。
結論としてカンパニョーロ製のアルミクリンチャーの中でシャマルウルトラは価格的にも性能的にも初心者の方や初めてのホイールカスタマイズを行う方にとってもかなりおすすめできるホイールとなりました。では詳細を見ていきましょう。

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前提条件と比較対象

今回のインプレは初めてホイールカスタマイズを行う方にも参考になればと思い、比較対象のホイールは完成車に初期装備されているホールです。(いわゆる鉄ゲタというやつ)
今回使用したのは数年前に購入したスペシャライズドの完成車に付属していたフルクラムの名もなき重たいアルミクリンチャーです。

比較対象

シャマルウルトラ Mega G3 VS 完成車初期装備ホイール(鉄ゲタ)

  • 使用タイヤ:どちらもシュワルベワン(サイズ23C)
  • 使用チューブ:どちらもパナレーサーR’Air
  • 使用コンポ:105とアルテグラの混合
  • リムハイト:シャマル(前24mm 後30mm)
    鉄ゲタ(正確には不明だがほぼ同上)
  • 走行比較時期:2015年10月~12月
  • 私の年齢:29歳(2015年12月時点)
  • 身長:169cm
  • 体重:53kg
  • 体脂肪率:9%

シャマルウルトラの基本スペックの確認

カンパニョーロのディープリムタイプを除くアルミクリンチャーラインナップの中で上から2番目くらいのランクに位置するのがシャマルウルトラです。

一般的(価格・性能的)なランクはこんな感じ

  • 1. シャマル ミレ
  • 2. シャマル ウルトラ
  • 3. ユーラス
  • 4. ゾンダ
  • 5. シロッコ

シャマルウルトラ(Shamal Ultra)の仕様

  • USBハブ
  • G3スポーク
  • カタログ重量(シマノ用):1464g(前605 後859)

インプレその1にも書いたように、私が購入したシャマルウルトラの重量実測値は誤差1gという割と精確な数値でした。ちなみによく比較に上がるゾンダは1594g、ユーラスは1504gとなっています。

全体的な走行感インプレ

まずは全体的な印象を。
特に数値的なデータを取ったわけではないので、かなり主観的な感想となってしまいますが。

初期ホイールからシャマルに変えると、「んほぉぉーーーっ!?何だコレ!!?全然違う!!!」です。(当たり前か)
「軽さ」「回転の良さ」「剛性」「コストパフォーマンス」この4点において圧倒的な性能の差を体感する事ができます。感覚的な話をすると、鉄下駄と比べて平均巡航スピードは時速5kmくらいは軽く伸びると言っても過言ではありません。

時速35km以上のスピードの伸びと維持のしやすさが全然変わります。

1. シャマルウルトラの軽さ

完成車初期装備ホイールと圧倒的に変わるのは重量です。完成車付属の鉄下駄ホイールは本当に重たく、前後で2200g近くあります。それと比較してシャマルウルトラは1464g。その差約730g。ホイールにおいてこの730gの差がどれほどの物か、初めてホイールカスタマイズを行った方その違いを思い知らされるでしょう。
これだけ重量が軽くなれば、ペダルを踏んだ時のパワーレスポンスが大きく異なります。軽さ故に漕ぎ出しも圧倒的に軽くなります。街乗りだったら信号で止まって発進するのが楽しくなるかもしれません。(笑)

2. シャマルウルトラの回転の良さ

これは特筆すべき回転の良さです。もともとシャマルは「よく転がる」という評価を受けているのですが、それは身をもって体感可能です。

シャマルウルトラにはUSB(ウルトラスムースベアリング)が採用されており、よりハブ内部のベアリングにはより強固で変形の少ないセラミックベアリングが採用されています。鉄下駄ホイールと比べるとその回転性能の差は歴然。

ハブの回転性だけを検証するのであれば、USBを装備したシャマルとUSBではないシャマルを比較する必要がありますが、ちょっと現実的に出来ないのでそこは悪しからず。。。

これはハブの回転だけの結果ではなく、重量も往々にして影響しているのですが、ペダルを踏まず惰性でホイールを回した時の進み方も2倍くらい伸びたんじゃない?くらい違います。
ハブ内部のグリスは比較的多めに塗ってあり、カンパニョーロに有名な爆音的ラチェット音はしませんでした。「シャーーーーー」と気持ちよく回ってくれます。
(シャマルだけにシャーーーーーと丸く回る)

また、転がりも良いため、高速での加速と巡航速度の維持がとても楽になります。
鉄下駄ではなかなか到達して維持するのが難しい時速40km台も比較的楽。特に一般道を走る際の平均速度は確実に上がります。平地での時速35~37kmを維持するのが全く苦ではありません。
自然とギアを2段くらい上げたくなる快適性。

3. シャマルウルトラの剛性

シャマルは比較的スポークの幅が太いきし麺状のエアロスポークです。スポーク剛性は高く、あまり「しなり」はありません。
そのため、感覚的は話ですが、シャマルの方が圧倒的にパワーロス無く地面を蹴りだしてくれます。剛性があることにより、少し乗り心地が悪くなるのかな?という事もなく、鉄下駄と比べるとあまりの快適性に剛性の変化による乗り心地の変化など全く気にならなくなります。200kmくらいのロングライドでも特に問題は感じません。

4. シャマルウルトラのコスパ

このコストパフォーマンスが最もおすすめしたいポイントです。

以前、当サイトで初ホイールカスタマイズの予算アンケートを行った結果、5~10万円という投票が最も多く集まりました。(→その記事はコチラ)

てホイールを買う時は10万円が初級サイクリストの目安となるという結果です。ではシャマルウルトラはこのアンケート結果にマッチするのか?

答えは「購入場所によってイエス」です。

シャマルは国内の販売店(Amazon、楽天含む)で定価で購入すると15万円程度の価格となります。ちょっと手が出ないという方は「仕方ない・・ゾンダにするか。」という結論に至ってしまうかもしれません。しかし、海外通販サイトに目を向けてみましょう。
海外通販サイトのWiggleであれば余裕で10万円台で手に入るのです。
ちなみに私が購入した時は24%オフで9万円台でシャマルウルトラをゲットすることができました。これがシャマルのコスパです。「海外通販を使って10万円台以下で手に入るのであればこの上ないコスパを発揮する」これがシャマルウルトラを初ホイールカスタマイズにおすすめできる最大の理由です。

Wiggleではセール時期によって価格が大きく変動するのですが、シャマルウルトラは大体20~25%オフ(9万円台~10万円台)で落ち着いています。クーポン等の割引とセットで使うと更にお買い得かもしれません。

→シャマルウルトラの現在価格確認はコチラから

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シャマルウルトラまとめ

ということで、褒め殺しばかりですが、結論としてシャマルウルトラは「軽さ」「回転の良さ」「剛性」「コスパ」の点で完成車付属鉄下駄からの初ホイールカスタマイズを検討されている方にはかなりおすすめできる一品となりました。

同じくカンパニョーロでゾンダとユーラスが比較対象として悩まれるかと思いますが、10万円以内であれば出し渋ることなくシャマルを購入した方が性能的にも満足感としてもおすすめできます。(後で「シャマルにしておけば・・・」と思わないよう(笑) 購入価格以上の感動は味わうことができるかと。デザインもかっこいいしね!

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