ヴィットリア コルサ (Vittoria Corsa)2016年モデルチェンジと違い

2015年の冬に当サイトでもお馴染みヴィットリアタイヤ「コルサ」シリーズがフルモデルチェンジを行い、2016年モデルが発表されました。今回はハイエンドモデルである「ヴィットリア コルサ」の特徴と、旧モデルと比較して何が変わったのか見ていきましょう。

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オープンコルサCX3の後継モデル「ヴィットリアコルサ」

これまで多くのラインナップがあったヴィットリアのハイエンドモデルである「コルサ(Corsa)」シリーズですが、2016年からは次の2モデルに絞られます。ヴィットリアファンにとっては結構衝撃的なフルモデルチェンジです。まぁヴィットリアのごちゃごちゃしたラインナップがスッキリしますね。

  • ヴィットリア コルサ Speed
    (チューブレス・チューブレスレティ)
  • ヴィットリア コルサ
    (チューブラー・クリンチャー)

このうち「ヴィットリアコルサSpeed」はチューブレスとチューブレスレティモデルのみ対応。そして「ヴィットリア コルサ」はチューブラーとクリンチャーです。なお、ヴィットリア公式では「オープンチューブラー」という表現をしていますが、これはタイヤの基本製造方法がチューブラーと同様であるクリンチャータイヤという意味です。タイヤのカテゴリとしてはクリンチャーという認識で話を進めます。

今回注目したいのは2つめの「ヴィットリアコルサ」です。これは旧モデルであるクリンチャータイヤ「ヴィットリアオープンコルサCX3」の後継モデルにあたります。オープンコルサCX3は当サイトのおすすめタイヤランキング第2位にもランクインさせているおすすめタイヤですが、2016年からはラインナップから消滅します・・・。その代りにこの新しい「ヴィットリア コルサ」が加わります。

↑新コルサのパッケージ。ロゴ部分に変な紙が張り付いてるのは気にしないで下さい・・・。

ヴィットリアコルサの特徴:基本スペック

では改めてヴィットリアコルサの基本ラインナップを見てみましょう。

ヴィットリア コルサ(Vittoria Corsa)

【チューブラータイプ 320TPI】
タイヤサイズ:23C(265g)
タイヤサイズ:25C(280g)
タイヤサイズ:28C(330g)
メーカー推奨空気圧:7~8bar

出典:http://www.vittoriajapan.co.jp/vittoria/corsa/

 

【クリンチャータイプ 320TPI】
タイヤサイズ:23C(235g)
タイヤサイズ:25C(240g)
タイヤサイズ:28C(265g)
※内部チューブ重量は含みません
メーカー推奨空気圧:7~8bar

出典:http://www.vittoriajapan.co.jp/vittoria/corsa/

ヴィットリアコルサの特徴:コンパウンドがパワーアップ

コンパウンドには4種類の素材が使用され、今回のコルサから新たに「グラフェン」という素材が採用されました。グラフェンとは別名「sp結合炭素原子シート」とも呼ばれ、炭素原子が六角形の蜂の巣状に結合した2次元構造の極めて薄い素材で、鋼鉄の200倍という脅威の強度を誇るナノ素材だそうです。・・・何のこっちゃ、ですね(笑)

↑グラフェンの分子構造らしい

ヴィットリアによればグラフェンが貼られたコンパウンドは、荷重によって特性が変わるとの事。舗装状態の良い道をまっすぐ走っている時(荷重が少ない時)は硬く優れた転がり性能を発揮。またコーナリング、加減速、荒れた路面を走る際などタイヤを変形させようとする力が大きくなると一 転してソフトになり、グリップが高くなるという。
また、ヴィットリアによると新しいコルサはグラフェンを使用していない同製品と比べて19%転がり抵抗を低減したという実験結果が出ているようです。
つまり何だか凄いということ。

→グラフェンについて詳細記事を追加(コチラ)

さらにセンター部分とサイド部分には異なるコンパウンドを採用し、直進時とコーナー時に柔軟に対応できる設計になっている模様。

ヴィットリアコルサの特徴:トレッドパターンが変わった

旧モデルであるこれまでのヴィットリアオープンコルサといえばギザギザのヤスリ目が特徴でした。しかし今回の2016年モデルからはそのトレッドパターンを一新。一転して直線に溝が入ったセミスリックパターンに変更されました。より直進的なデザインとなりましたね。

↓旧オープンコルサCXのパターン↓

↓新コルサのトレッドパターン↓

どのような意図でヴィットリアがトレッドパターンを変更したのか真意は分からなところがありますが、ロードバイクの場合、(スピードとタイヤの回転数不足により)車のようなトレッドの溝による排水効果はほぼ無いことが明らかになっており、トレッドパターンはデザイン的要素がほとんどです。今回のトレッドパターン変更もデザイン要素と心ばかりのコンパウンド機能のサポートと考えていいでしょう。

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ヴィットリアコルサ2016年モデルの性能インプレ・レビュー

これまでクリンチャーのフラッグシップモデルだったヴィットリアコルサシリーズですが、今回のモデルチェンジによる評価もかなり高めです。雑誌や他のインプレ・レビューを見る限りこれまでの旧コルサの良さをさらに引き出した印象です。転がり抵抗の低さと、しなやかさ、高いグリップ力に定評があります。また路面状況をダイレクトに伝えてくれるという旧コルサの特徴はそのままのようです。どちらにせよクリンチャータイヤをリードする存在には変わりなく、ぜひとも試したい一品です。

インプレ記事追加

2016/7/16
新ヴィットリアコルサで300km走った後のインプレ記事を追加しました。
→詳細はコチラの記事

ヴィットリアコルサ2016年モデルが安く手に入るサイトは・・・

ヴィットリアコルサは機能性だけではなく、価格も大幅にアップしています。あまり嬉しいお知らせではないですが・・・。

公式サイトの正規価格だと何とクリンチャー1本10,600円!(チューブラーは1本16,500円)値上がりハンパないですね・・・。
旧モデルのヴィットリアオープンコルサCX3は海外通販のWiggleで1本4,000円以下で手に入ったのですが、2016年1月25日現在Wiggleに新コルサ2016年モデルのラインナップはありませんでした。Wiggleやサイクリングエクスプレスに登場し次第こちらにも反映させたいと思います。

追記:2016/5/18 Wiggleに追加されました

ようやくWiggleにも新ヴィットリアコルサが追加されました。値段は変動するので、詳細はコチラからご確認下さい。

国内からはAmazon楽天から入手は可能です。
ただしどちらも1万円超えくらいの高価格です。急ぎでない方はWiggleでの登場を待つか、少し値下がりするまで待ってみてもよいかもしれません・・・。

 

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