これまで色々なチェーンオイルを使ってきましたが、ここで改めてロードバイクのチェーンオイル(チェーンルブ)の種類と特徴をまとめてみましょう。
ウェット・ドライ・ワックス・サスペンド
ロードバイクで使用するチェーンオイルには大きく4つのタイプが存在します。
1. ウェット系
2. ドライ系
3. ワックス系
4. サスペンド系
サスペンド系は2017年にヴィプロスのブルーノというオイルに初めて使われた言葉ですが、こちらも入れておきます。
それぞれの特徴と使用シーンをまとめてみましょう。
1. ウェット系チェーンオイルの特徴
濡れた路面や、泥道などを走る時に使う想定のオイル。路面から飛んでくる砂がチェーンやパーツのスキマに入り込まないよう、粘度が高く設定されています。
おすすめ使用シーン
- MTB・シクロクロスなどのオフロード系
- 山道や雨の日などの悪路
- 100キロを超えるロングライド
メリット
水・雨などに晒されても潤滑性能が落ちにくい。
耐久性が高いので、チェーンメンテナンスの頻度も抑えられる。
デメリット
粘性が高いため、空気中のホコリや砂埃などを広いやすく、実はチェーンが汚れやすい。
ウェット系オイルの代表商品
ロードバイクに乗っている人なら誰しも見た事があるオイル。
また、個人的に最高品位のウェット系チェーンオイル
すげー潤滑するけど汚れにくい。
2. ドライ系チェーンオイルの特徴
乾燥した路面に適したオイル。ウェットタイプと比べて粘性が低く、サラサラしたオイル。メリットとデメリットはウェット系の対を成す場合が多い。
おすすめ使用シーン
- 晴れの日のロードレース
- 100キロ未満のライド
メリット
空気中のホコリや土汚れは付きにくい。
デメリット
雨や水に濡れると性能を発揮しずらくなる
だいたい150kmくらい走ると性能が落ちるので注油が必要
ドライ系オイルの代表商品
こちらもロードバイクに乗っている人なら誰しも見た事があるオイル。
フィニッシュライン ドライルブ
3. ワックス系チェーンオイルの特徴
基本的にはドライ系よりも更にドライ。サラサラ系。水に近いくらい粘性は無い。チェーンをワックスコーティングするイメージ。
メンテ頻度も高いため上級者向け。乾燥した路面に適したオイル。
おすすめ使用シーン
- 晴れの日のロードレース
- 100キロ未満のライド
メリット
ドライ系よりも更に空気中のホコリや土汚れは付きにくい。
デメリット
雨や水に濡れると性能を発揮しずらくなる。
だいたい100kmくらい走ると性能が落ちるので注油が必要。
ドライ系オイルの代表商品
定番ワックス系チェーンオイル
4. サスペンド系チェーンオイルの特徴
2017年に初めて出たカテゴリ。
2018年11月現在、ヴィプロスから出ている高級オイル「Blue-no (ブルーノ)」にのみ適用されているカテゴリです。
潤滑剤が垂れずに止まり、めっちゃ浸透する。他にないジャンル。
ウェット系とドライ系の良いとこどりをしたオイル。
ブルーノに関しては別途レビューを行うので、そちらを参照。
おすすめ使用シーン
- 晴れの日のロードレース
- 100キロ未満のライド
メリット
空気中のホコリや土汚れは付きにくい。
ドライ系とウェット系の良いとこどり。
デメリット
雨や水に濡れると性能を発揮しずらくなる。
だいたい100kmくらい走ると性能が落ちるので注油が必要。
やや高価。
サスペンド系オイルの代表商品
今の所、ヴィプロスの「Blue-no (ブルーノ)」のみ。
どのタイプのオイルがおすすめか?
もちろん用途によって使い分ける必要がありますが、私は基本的にドライタイプを常用しています。
メンテナンス性も考慮して。
確かにウェット系に比べて持ちは短いですが、100km超えるロングライドであれば、1~2回分を小分けにして持って行けばよいので、そこまで苦になりません。
まぁ、雨の日は使わないけど。(そもそもあまり乗らない)
レースの時は話は別で、いわゆる決戦用オイルを使用します。
よく使うのはAZ BIc-007 BANKか、ヴィプロスのケイテンあたり。
こいつらはマジ別格。
さて、せっかくヴィプロスの話が出たので、次回はヴィプロス3兄弟「ムオン」「ケイテン」「ブルーノ」の実践レビューを行おうと思います。
お楽しみに。
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