フィニッシュラインやAZオイルなど、数々のオイルの中でもちょっと特殊?なオイルとして有名なヴィプロスのチェーンオイル3種類を揃えました。
です。
いずれもロードバイク向けチェーンオイルとしてはやや高級オイルな分類に入ります。巷のおすすめ評価も高く、多くの人が気になるオイル達でしょう。
インプレは複数回に分けて行おうと思います。まずは簡単なオイルの特徴紹介から。
ムオン(muon):音鳴り減少?耐久性重視の添加剤ベースオイル]
まずヴィプロスから一番最初に出た代表オイル「ムオン」。
その名の通り、チェーンの音鳴りが大幅に減少することで有名なオイルです。
メーカー説明には
一般的な極圧潤滑剤はベースオイルに5%~15%の潤滑(極圧)添加剤を配合しますが、muon(ムオン)は特殊添加剤を50%と高い割合で配合しており、”添加剤がベースオイル”という、他には例のない特別なチェーンオイルです。
との記載がありますが、この「特殊添加剤」が具体的にどのような成分なのかは細かくは公表されていません。
極圧剤50%であればAZオイルのBIC-007 Bankも同じようなものですが、果たしてその違いは・・・。
今回比較する3つの中では最も粘性が高く、耐久性が高いです。雨天時の走行でもOK。
オイルの容器を振っただけで粘性が高い事が分かります。
フィニッシュラインのWETルブをもう少し高潤滑にした感じでしょうか。
ケイテン(Keiten):高潤滑の低粘度オイル
ムオンの潤滑性能を継承しつつ、軽さや汚れづらさに着目して開発した超浸透型低粘度オイル。
ムオンよりもよりドライなコンディションでの使用を想定され、さらに高潤滑を目指したオイル。
水のようにシャバシャバ系のオイルです。チェーンへの汚れは付きにくいですが、流れやすいので雨天での使用は向いていない模様。
ヴィプロスの中では一応最も潤滑性能が高く、レース向けオイルの一つとして取り扱われているので、AZオイルのBIC-007 Bankと比較したい所。
遠征時に便利な10ml点眼容器付でした。
ブルーノ(Blue-no):ムオンとケイテンの良いとこどりオイル
そして2017年に満を持して発売されたヴィプロスのフラッグシップオイル「ブルーノ」。
ドライでもウェットでもない「サスペンド系」という独自のカテゴリに区別されています。
「耐久性があり汚れない」という理想を追求していく中で、ヴィプロスの技術とノウハウを結集したチェーンオイル。
高潤滑、高耐久、汚れにくい、というmuonムオンの潤滑耐久性と、keitenケイテンの防汚性を組み合わせた理想のハイブリットモデルです。
これ、容器が青いんじゃなくて、本当にオイルの色がその名の通りブルーなんですよ。
こちらもかなりシャバシャバ系オイル。水で薄めた青い絵の具みたい。
じっくりと比較していきたい
もちろん用途によって使い分けるべきですが、それぞれのオイルを改めてじっくり比較してインプレしていきたいと思います。果たしてそのおすすめポイントは・・・。
主に常用向け、レース向け、の2つに分かれると思いますが、その後私の好きなAZオイル、そしてナノスカルブやマックオフといったフラッグシップオイル群の中から究極のレース向けオイルを決めようではないか。
お楽しみにお待ち下さい。
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