ベランダにロードバイクを保管しているサイクリストにとって、ロードバイクのスタンドは切っても切れない悩みでしょう。
恐らく最も使用率が高いのは、ミノウラから出ているスタンドDS-30BLT(またはカンパ用のDS-30CFB)ではないでしょうか。後輪クイックリリースレバーの部分を固定するタイプね。
しかーし、それだけではどうしても防げない問題、それは前輪の傾きです。ふとした衝撃や風などでハンドル部分から左右に傾いてしまい、ちょっとした風でロードバイクが倒れやすくなります。そんな状態を防ぐために、私もベランダ置き用に前輪固定用のスタンドを購入しました。それがDS-110Rです。
さっそく後悔「DS-150」にすべきだった
前輪を固定して車体の傾きを防ぐことができるこのミノウラDS-150ですが、買った後に気付きました。後継バージョンのDS-150ってのがあるやんけ!!
私が買ったDS-110Rと最新DS-150の違いは、後ろにもバーがついているかどうか。元々DS-110Rは複数台連結することが想定されていたので、前部分にしかバーがついていませんでした。しかし、DS-150は後ろにもバーがついており、1台で使用する場合はより安定性が高くなっています。
↓ミノウラDS-150↓
出典:http://www.minoura.jp/japan/storage/single/ds-150.html
後述するように私が買ったDS-110Rでも通常使用は十分な安定性でしたが、これからフロント固定用スタンドを検討している方は間違いなく最新(2016年8月時点)のDS-150を購入されることをおすすめします。
早速設置してみる
スタンドが届いたので、さっそく設置してみます。
こんな感じ↓
固定用のバーは1本しかありませんが、通常での安定性は問題なさそうです。支えとなるバーの長さが54cmもあるので、無理やり倒そうとしなければ風速20m以下の風などでロードバイクが倒れることはなさそうです。そう、通常使用は問題ありません・・・・。ただし↓
台風でも耐えられるか?
この記事を書いている2016/8/22、私が住んでいる所はちょうど台風9号の暴風域まっただ中でした。何という絶好のタイミング!台風でも倒れないかいざ実験!!
結果
・・・倒れた(笑)
見事に暴風雨により倒れてしまいました。おい。
おそらく瞬間的に風速30mくらいの風が発生した時です。
倒れた理由
- 自転車カバーが風に持っていかれた
→自転車カバーに風が入り込み、気球状態になってしまいました。
- バーを地面に固定していな
→駐輪場などではフロントスタンドのバーを杭などで地面に固定することができますが、ベランダではできませんでした。結果スタンドバーごと倒れました。
結論
風速25mを超える強風は耐えられない可能性が高いので、ちゃんと室内にロードバイクを退避させましょう(笑)まぁ当然といえば当然である。
DS-110Rの注意点
台風を除き、通常時に実際に使用してみて、いくつか気を付けた方がよいと思ったことを記載します。
必ず後輪のスタンドとセットで使用する
前輪用スタンドDS-110RまたはDS-150だけでロードバイクを固定するのはやめた方がよいです。一時的に置くならまだ良いですが、長期的にフロントだけで使用するのはやめましょう。
なぜなら、前輪だけだと車体全体を支えることができず、必ず左右に車体が偏ってしまうからです。そして、偏った車体はスタンドとホイールのスポークで支えることになります。そうすると、スポークにかなりの負荷がかかってしまい、スポークが変形してしまう可能性があります。
リア用のDS-30BLT(またはカンパ用のDC-30CFB)とセットで使用することで垂直に安定して固定することができます。車体が傾かないよう、リアスタンドとセットで使用するようにしたほうが良いでしょう。
ミノウラの公式HPには「底面の前後2箇所でタイヤを保持し,さらにスポークを枠の上部に当てて支えることで自転車を保持する構造です。」と記載がありますが、スポーク部分を支えにすることは避けたほうがいいと思います。
タイヤはあくまでも設置面(車軸受け)の2か所で固定します。これで十分にタイヤが傾くことが防ぐことができますし、安定性もあります。両サイドの支え壁は、あくまでも倒れそうになった時に一時的に支えてくれる存在です。常に両再度にホイール(スポーク)を接触させるのは避けたほうがよいでしょう。
↓リアスタンドとセット使用で車体を垂直に↓
車軸受けの幅は最大の方がよい
DS-110RまたはDS-150はタイヤの軸受け部分の幅を自由に設定することができます。
DS-110Rは46〜62mm。DS-150は44〜120mmです。
おすすめはDS-110Rの最大値である62mmです。ロードのタイヤであれば最小の46mmでもすっぽりハマるのですが、あまり幅を狭くしてしまうと、これまたスポークが両サイドに寄りかかる形になってしまいます。それは避けたいところです。
62mm幅でもタイヤの固定性は高く保たれるので、問題ありませんでした。
ミノウラスタンドDS-110Rまとめ
- タイヤはあくまでも車軸受け面で固定
- 両サイドはスポークに負担がかからないように
- 必ず後輪スタンドとセットで使う
- 台風の日は室内に一時退避させる
これさえ気を付ければDS-110Rはフロント固定のスタンドとしてはかなり安定性も高く、強風時でも安心してベランダ保管ができるおすすめスタンドかと思います。
↓Active Winnerの自転車カバーをかけた状態↓
「そんなに制約あるんならタワー型スタンドでちゃんと室内保管しろよ・・・」と思われることでしょう(笑)
が、しかし、ロードバイクの置き場にはそれぞれの住宅事情が往々にしてあるものです。。。もちろん、室内保管ができるのであればそれに越したことはありません。
- 家族からベランダに追いやられた(笑)
- どうしても部屋が狭い
- 小さな子供がいて部屋置きは危険
などなど、ロードバイクベランダ保管族の方々の参考になればと思います。(笑)
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