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超潤滑AZ BIc-007 BANKオイルの性能インプレ

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高性能オイルを求めるサイクリストであれば絶対に試さずにはいられないオイル「AZ」シリーズ。大阪に本社がある国産ケミカル会社「AZ社」のロードバイク向けに開発したオイルシリーズです。

今回試したのは「AZ BIc-007 BANK」という極端にレース仕様の超高潤滑オイルです。その性能やいかに・・・

AZのオイルは種類たくさん

AZから出ている自転車用のオイルはかなりの種類があります。

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今回使用したのは「競輪/タイムトライアル/決戦」用と銘打たれたレース用オイルの最高峰AZ「BIc-007 BANK」。

実はこれと同時に1段階下の「中・長距離レース用」と銘打たれた「AZ BIc-004 ロードレースSP」も買って比較したのですが、その比較記事はまた別で書きます。

BIc-007 BANKの特徴

このBIc-007 BANKの特徴は何といっても極圧剤50%配合の超潤滑である。

・・・極圧剤って?

極圧添加剤は,金属の二面の間の摩擦,摩耗の減少や,焼付の防止のために潤滑油に加えられる添加剤です。
極圧という言葉は,単独で使われることはあまりありませんが,極圧性,極圧潤滑,極圧ギヤ油などという言葉で形容詞として使われ,摩擦面の接触圧力が高く,油膜の破断が起こりやすい潤滑状態を表します。

出典:http://www.juntsu.co.jp/qa/qa1102.php

どのオイルも特性はベースオイル+添加剤をどんな比率で配合するかで変わってきます。

その他にもオイルの添加剤はメーカーによって様々ですが「清浄分散剤」とか「酸化防止剤」「摩耗防止剤」「流動点硬化剤」とか色々な要素があります。ツッコむとかなり長くなりそうなので、基本的に「摩耗表面に作用し、極圧剤が多いと摩耗が少なくなる」という認識でいいと思う。

(オイル関係者からは「そんな単純じゃねーと!」と怒られそうですが・・・)

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オイルの添加剤についてはサイクルスポーツ2016年10月号に和光ケミカルさんへのインタビュー記事がめちゃめちゃ詳しく分かり安く書かれていたので、そちらを参考にされるとよいかもしれません。

で、このBIc-007はAZ社の自転車オイルの中でも最も極圧剤含有量が多いオイル。添加剤だけで考えると単純に考えると摩耗が一番少ない。

早速オイルを注油してみる

早速オイルをチェーンに注油していきます。

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レビューのため、前日にチェーン洗浄アイテム「サイクロンCM-5.2」でチェーンとスプロケはめっちゃ綺麗に油を取り除きました。後ほど「どのくらい汚れるか」の参考となります。

BIc-007は高潤滑オイルですが、少量の注油で十分な性能を発揮します。

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チェーン1コマ1滴をチェーン1周で十分。

チェーン側面にはみ出たオイルは拭き取ってあげましょう。オイルの飛び散りを軽減できます。

実走:え、こんなに変わるもんなん?

実走。

結論
「え、何コレ?こんなにスゲーの?」

何が凄いって、オイルでここまで走りが変わると体感したのは初めてでした。

これまでメインで使っていたのは定番の「フィニッシュライン ドライルブ」「ワコーズ チェーンルブリキッド・スピード」。

この2つと比較してもBIc-007の方が圧倒的潤滑性能でした。

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フィニッシュラインドライルブはレース用ではないので、当たり前かもしれませんが、レース向けのオイルであるワコーズチェーンルブリキッド・スピードと比較しても、このBIc-007の方が高潤滑です。

そもそも潤滑性能とは?

自転車おいては、ペダルに入力したパワーの5%~10%をチェーンのフリクションでロスしていると言われています。ロス値を中間の8%として400Wの出力でペダルを漕ぐと、32Wのパワーを失っていることになります。
そのロスをいかに少なくするかがオイルの潤滑性能となるわけです。オイルの違いによって簡単に数十Wの出力差が生じることになります。精確な値は数値化できませんでしたが、体感レベルでもBIc-007BANKはかなりパワーロスが少ない(=潤滑性能が高い)と言えるオイルだと思います。

Amazonのレビューや他サイトのBIc-007のレビューを見ると

「最高の潤滑性能!」という高評価の連発や「走り出しからギア1枚分違う」といった内容があったので、「そこまではさすがに勘違いなのでは?」と思っていましたが、どうやら勘違いではありませんでした。

ここまで体感レベルで潤滑性能の差を感じることができるオイルは初めて出会いました。

潤滑性能においては私の経験上過去最高のオイルとなりました。

特にロードバイクの一般オイルであるフィニッシュラインドライルブを使っている人がこのBIc-007 BANKに変えると、感動すると思います。

どのくらい違うかというと、完成車付属の2000円くらいのタイヤから8000円程のタイヤ(ミシュラン POWER コンペティションとか)に交換した時くらい感動があります。タイヤやホイールを交換するよりもBIc-007の方が費用対効果が圧倒的に高いです。

デメリット①めっちゃ汚れる

潤滑性能は言う事なしなのですが、もちろんデメリットもあります。

まず、めっちゃ汚れる。

飛び散り安いオイルと知っていたので、少量注油で余分なオイルは結構拭き取って走ったのですが、かなり飛び散りが酷いです。(最初の拭き取りが甘かった?)

走行距離たった15kmくらいの時点でもうこんなん。

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ホイールのリムとチェーン、スプロケのオイル汚れも今までのオイルの中で一番でした(笑)

まぁその辺はトレードオフなので仕方ありません。

テストしたのは2月なので寒い時期でしたが、夏場は気温も上がり、オイルの粘度も下がるので、さらにオイル飛びはしやすくなるかもしれません。

元々、競輪用・レース用で、クリーン性を重視したり、常用向けのオイルではないので、汚れを気にしたり、あまり掃除しない人にはおすすめできません。

デメリット②オイル臭がすごい

極圧剤かベースオイルの影響なのか分かりませんが、オイル臭が結構キツイです。

室内にロードバイクを保管している人で、このBIc-007 BANKを注油しっぱなしにしていると、部屋がめっちゃオイル臭くなります。オイル臭もこれまで使ったオイルの中で一番匂います。その点注意。

オイル性能の持続距離は?

短距離用とだけあって、そんなに長くは持たない気がします。

チェーンのカラカラ音が鳴り始めたり「ちょっと潤滑が落ちたな・・・」と思い始めるには120km超えたあたりから。

注油量や走行経緯にもよりますが、私の場合、追加注油なしで150kmを過ぎたあたりから完全に性能が切れました。

やはりレース向けとあって、100km以下の距離短いレース(クリテリウム・ヒルクライム・トラック・タイムトライアル)向けのオイルであることは間違いありません。

100km超えのロングレースだと途中からやや性能の低下がみられるので、その場合はBIc-004ロードレースSPの方が向いているかと思います。(BIc-004は別記事にてインプレ予定)
もしくは途中で追加注油するか。

耐水性能は?

あえて雨の中を走ってみました。20kmくらい。

大きな性能ダウンはありませんでしたが、ややオイルは流れやすいです。

ちゃんとチェーンに油分は残っていましたが、基本的に雨向けのオイルではないため、あえて雨の中を走りたい場合は高防水性オイルのB1-006などを使ったほうが良い。

20km以上BIc-007で走った場合にどうなるかは試してないので分かりません。

まぁ基本的に雨の中はあえて走らないけど。シクロクロスには使えないと思う多分。

AZ BIc-007BANK性能まとめ

潤滑性能は数あるロードバイク向けオイルの中でも間違いなくトップクラスです。
ていうかトップです。

潤滑性能ランク

これまで私が使っていたオイルの潤滑性能に順位をつけるとしたらこんな感じ。

AZ BIc-007 BANK > ワコーズチェーンルブリキッド・スピード ≒ AZ BIc-004ロードレースSP >>フィニッシュライン ドライ

クリーン性や汚れを気にしない、距離100km以下のレース用であれば間違いなくAZ BIc-007BANKをおすすめします。

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圧倒的コスパ

そしてAZシリーズのもう一つの魅力はかなりの低価格であること。

AZは代理店を通さず、直接Amazonや楽天、自社経由での販売をメインとしているので、他のオイルよりも低価格な傾向があります。 だからセオサイクルやワイズロードなど大手のサイクルショップにはほとんど置いていません。

最高のコストパフォーマンスです。

AZ BIc-007 BANKの購入は?

先述したように、大手のサイクルショップには置いてないので、ネットショップでの購入が一般的です。

AZ社が直接出店しているAmazon楽天からの入手がメインとなるでしょう。

AZ BIc-007には50mlボトル15mlボトルと5mlの3種類があります。私は50mlを買ってしまいましたが、15mlの方がおすすめかもしれません。

頻繁に使わない場合、量的には十分ですし、15mlの方は極細ノズルでの注油が可能だからです。
5mlの方は少なすぎるし・・・。

以上、AZ BIc-007 BANKのインプレでした。次はAZ BIc-004ロードレースSPのインプレを行います。

2017/3/8記事追加

AZ BIc-004ロードレースSPとの比較インプレを追加。
コチラ

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