2018年11月某日、久々に新しいタイヤを購入。
そう、あのコンチネンタルグランプリ4000SⅡの改良タイヤともいえる
「コンチネンタルグランプリ4000RS」である!
追記 GP5000買えるやんけ!
このタイヤが届いた後にGP4000SⅡの正式後継モデルであるコンチネンタルグランプリ5000が購入可能となりました。
ナンテコッタ/(^o^)\
でも比較インプレにはもってこいなので、どっちも買う。
なお財布・・・
ツールドフランス仕様?
このコンチネンタルグランプリ4000RSは、2018年7月頃に発売され、当然話題騒然(?)となった
タイヤです。
実はこのタイヤ、「ツールドフランス スペシャルエディション」という名目で発表され、これまでのコンチネンタルグランプリ4000SⅡよりも転がり抵抗を15%削減した!
という触れ込みのタイヤなのです。
でたよ転がり抵抗○○%削減・・・・。
パッケージデザインはツールドフランス仕様を全面にアピールする感じ(笑
実は日本には正式に輸入されていなかったのですが、最近はAmazonさんに並行輸入として普通に売ってたので、買ってしまいました。
サイズは25Cのみの販売。
時代ですね~。
ちなみにRSとは「Renn Spec」の略。ドイツ語で「レース仕様」の意味。
GP4000SⅡと4000RSの違いは?
この4000RSとこれまでのGP4000SⅡとの大きな違いは「トレッドの薄さ」です。
逆に言うとこれだけ!!!
それぞれのスペックを比較してみましょう。
GP4000SRS | GP4000SⅡ | |
サイズ | 25Cのみ | 23C / 25C / 28C |
コンパウンド | ブラックチリコンパウンド | ブラックチリコンパウンド |
パンクベルト | ベクトランブレーカー | ベクトランブレーカー |
TPI | 330TPI | 330TPI |
公表重量(サイズ25C) | 205g | 225g |
・・・うん、20g軽くなった!!!!
実際は、GP4000SⅡと比べて0.6mmほどトレッドのセンター厚が薄くなっているようです。
しかし、その0.6mm(20g)分薄くなったトレッドにより、かなりの転がり抵抗の低さを実現している模様。
実測値は・・・
ではでは、せっかく買ったので、実測。
サイクリストの性ですね。
まず1本目
・・・・204g!!
念のため、もう1本も・・・
・・・・203g!!!
およそ公表重量通り。(軽いので良し)
GP4000SⅡよりも15%転がる?
さて、一番気になる「GP4000SⅡよりも15%転がり抵抗を削減!」という所である。
いい加減この「○○%削減」系は耳が痛くなるのですが、実際はのところどうでしょう。
実際の転がり抵抗実験結果はどうか?
ここで参考になるサイト。
タイヤの転がり抵抗実験に特化した例の「BICYCLE ROLLING RESISTANCE」の実験結果を見てみよう。
2018/11/16現在、コンチネンタルグランプリ4000RSの転がり抵抗の低さは第8位となっています。(空気圧8.3barの場合)
実験条件
次のような実験条件のもと計測が行なわれているようです。
【空気圧】4.1bar、5.5bar、6.9bar、8.3barの4段階
【速度】約29km/h
【荷重】42.5kg(人+車体を85㎏と想定し、片輪なので÷2)
【気温】21~23℃
【チューブ】Continental『Race』ブチルチューブ(約100g)
総合順位は8位
結果
総合順位としては8位という微妙な位置にいるものの、従来のコンチネンタルグランプリ4000SⅡや、ミシュランパワーコンペティションよりも順位は上。
耐パンク耐性を捨て去ったコンチネンタルグランプリTTには及ばずとも、スーパーソニックには迫る勢いです。
8.3barで見た場合、従来のコンチネンタルGP4000SⅡのの転がり抵抗は12.2ワットという評価。
それに対してGP4000RSは10.5ワット。
実験上では13.9%の転がり抵抗の削減。
6.9barでの比較になると、GP4000SⅡは12.9ワット。GP4000RSは11.0ワット。
実に14.7%の削減結果となっており、メーカー側が豪語している「15%削減!!」に限りなく近い数値となっています。
転がり抵抗 | ||
8.3bar | 6.9bar | |
GP TT | 9.9 watts | 10.5 watts |
GPスーパーソニック | 10.2 watts | 11.0 watts |
GP4000SⅡ | 12.2 watts | 12.9 watts |
GP4000RS | 10.5 watts | 11.0 watts |
あながちハッタリでもなかったぜ・・・・。
耐パンク耐性がどこまで犠牲になるか?
従来のコンチネンタルGP4000SⅡでは、何と言っても「レースにも使えるけど耐パンク耐性めっちゃすごい!」「8000km乗ってもパンクしてない!」といった声があちらこちらから聞こえる程パンクに対する評価が高いタイヤでした。
実際私もそう思います。
今回のGP4000RSにて0.6mmトレッドを薄くしたことにより、これがどこまで影響してくるかが焦点ですね。
先ほどのサイトにも一応実験上の耐パンク耐性は載っていますが、実際に乗りつぶして体感してみたい所です。
レース仕様・・・といってもクリテリウムやTTであればコンチネンタルグランプリ TTが選択肢に入るでしょうし、ヒルクライムならより軽く転がり抵抗の低いスーパーソニックという選択肢になってきます。
コンチネンタルGP4000SⅡがかなりオールマイティなタイヤで世間的な評価も高いため、それ以外のコンチネンタルタイヤがなかかな目に入りにくいですが、コンチネンタルTTの転がり抵抗の低さと、GP4000SⅡの耐パンク耐性、グリップ力をギリギリまでうまくバランスを取った一本!
となればよいのですが・・・
そうなれば、ぶっちゃけパンク耐性に問題なければ、究極的にオールマイティな高性能タイヤとなることでしょう。
「GP4000SⅡの耐パンク耐性はすこーし削ったけど、すこーし転がり性能もアップしたよ」という微妙な立ち位置にならず、ないよなタイヤである事を期待します。
次回はさっそく実走インプレ
さて、ここまでは数値上の話で実際にGP4000SⅡよりも良さそう?なタイヤであることが分かりましたが、次回は実走インプレです。
やっぱ実際に走ってなんぼですね。
久々にタイヤ交換するなぁ。
お楽しみに!
2018/11/18インプレ記事追加
さっそくですが、実走インプレを追加しました。↓
後継モデルのグランプリ5000性能まとめ↓
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