コンチネンタルグランプリ5000の事ばかりですみません。
先日、このタイヤの実走インプレを行いました。
そして、大絶賛して褒めちぎった私でしたが、心のどこかで
(本当に私のインプレッションは正しいのか・・・?)
と不安を抱いていました。
しかし、とうとうコンチネンタルグランプリ5000の凄さが実験により論理的・科学的に証明されてしまった!!!
よかった、私は間違っていなかったのだ・・・・。
Bicycle Tire Rolling Resistanceの実験結果
ここで登場するのはもはやタイヤの性能データの指標として有名になりすぎた「Bicycle Tire Rolling Resistance」。
ついにコンチネンタルグランプリ5000の実験結果が公表されました。
転がり実験の方法
「転がり抵抗」の実験条件は下記の通り。(詳しくはこちら)。
空気圧:4.1bar、5.5bar、6.9bar、8.3barの4段階
速度:約29km/h
荷重:42.5kg(人+車体を85㎏と想定し、片輪のみのテストなので÷2)
気温:21~23℃
チューブ:Continental『Race』ブチルチューブ
耐パンクの実験方法
パンク耐性のテストは実走ではありません。
約1mmのニードルを押し付け、刺し込むのに必要な力を測定し、その力に応じて点数を付けます。点数が高ければ高いほどパンクしにくい事を表します。
このテストは「路面接地面」と「サイド」の両方で計測されます。
結果は・・・
スペシャライズドターボコットンやP ZEROヴェロTTなどのレースタイヤを追い越して、転がり抵抗の低さは堂々の総合ランキング4位である。
え、4位?
1位じゃないのか・・・・。
と思ったアナタ
忘れてはいけない。
グランプリ5000は最強の万能タイヤである。
注目すべきは耐パンク耐性。
そりゃ転がりだけでいったら、グランプリTTやヴィットリアコルサスピードの方が凄いですよ。
でもね、このタイヤメチャクチャパンクしやすいのよ。
普段使い全然できないのよ。
それに比べてどうでしょう。今回のグランプリ5000はまさに
コンチネンタルグランプリ4000SⅡに近いパンク耐性を維持しながら、
グランプリTT並みの転がり抵抗を手に入れたタイヤ
やはり最強の万能タイヤだった
過去のコンチネンタルグランプリと比較
メーカー発表ではコンチネンタルグランプリ4000SⅡと比較して転がり抵抗が12%削減されたとのことでしたが、この実験の結果はどうだったのでしょう。
( )内のパーセントは対GP4000sⅡ 25cとの比較
8.3bar | 6.9bar | 5.5bar | 耐パンク | |
GP5000 25c | 10.0w (-18.0%) | 10.7w (-17.1%) | 12.1w (-11.7%) | 10/4 |
GP4000RS 25c | 10.5w (-13.9%) | 11.0w (-14.7%) | 12.3w (-10.2%) | 9/4 |
GP4000sⅡ 25c | 12.2w | 12.9w | 13.7w | 11/5 |
私がいつも設定する空気圧に近い6.9barで比較すると、
GP4000s Ⅱ 25Cと比べて転がり抵抗 -17.1%。
おいおいおいおいおいおい・・・・
12%削減どころではないじゃん(笑
バケモノだ!
ヒルクライムは別
あと、もう一つ忘れてはいけないのは、ヒルクライム。
前回のインプレ記事で記述したように、低速域となるヒルクライムレースにおいてはどうしてもグランプリTTまたはスーパーソニックの方が勝ります。グランプリTTを履いた場合はリム外周部を合計約50g軽量化、スーパーソニックを履いた場合は約84g軽量化でるのですが、ヒルクライムにおいては決して無視できない重量差です。
しかもグリップをあまり必要としないため、空気圧を高めに入れることができます。空気圧を8.3barまで高めた場合のスーパーソニックはグランプリ5000の転がりとさほど変わりません。
実際、グランプリ5000で坂を登る際はややモッサリ感がいなめなかったのは事実です。
ヒルクライムは軽いが正義。
やはり最強の万能タイヤだった
第三者機関の実験によって証明されてしまったコンチネンタルグランプリ5000の最強万能感。
客観的な数値・データが公表されたことで、私の感覚的なインプレはあながち間違いじゃなかった!という事が分かり安心しています。
何度も言いますが、ヒルクライム以外では最強の万能タイヤで間違いない。
本当にコンチネンタル グランプリ4000SⅡ履いている人は今すぐ換えた方がいいレベルです。
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