2019年4月某日、あのスペシャライズド「ルーベ」がモデルチェンジ発表されましたね!
スペシャライズド ルーベと言えば、私も現役で使用しているロードバイクなのですが(S-Worksじゃないけど)、何と言ってもその特徴はパリのルーベのようなデコボコ道に特化した振動吸収性。過酷な道だったり所謂ロングライドにはもってこいのモデルとして有名です。
私が乗っているルーベは2013年あたりのモデルのため、現行モデルとは大きく異なり、この時のルーベの主流といえばバックステイに装備された「Zertz(ゼルツ)」でした。ここで大きく振動を吸収する仕組み。
当時はこのZertzも充分衝撃的だったのですが、今や時代遅れ感が否めません。
ルーベは一つ前のモデルから「FUTURE SHOCK(フューチャーショック)」と呼ばれるヘッドチューブに内装される20mmトラベルのサスペンション機能と、Pavé(パヴェ) シートポストが追加されています。
そして今回2019年モデルとなり、この「FUTURE SHOCK(フューチャーショック)」とPavé(パヴェ) シートポスト、そしてエアロ性能が大きくパワーアップを果たしました。
時代は振動吸収とエアロダイナミクスの両立へ突入しているようです。
いちルーベファンとしては見逃すことができませんね。
油圧式サスペンションFUTURE SHOCK 2.0
今回から新たに導入されたフューチャーショック2.0は何と油圧ダンパー搭載の20mmトラベルサスペンションへです!
まずはこの動きを見て下さい!!
うにょんうにょん。
これまでのルーベと同様に縦方向に動き路面振動を吸収しつつ、コンプレッション(入る動き) とリバウンド(戻る動き)を制御できるダンパー機構が採用されました。
構造を見ると何かちょっとエロく見えてしまうのは私の心が荒んでいるからでしょうか。
ダンパーの制御はトップキャップ部分に装着されたダイアルにて操作が可能。走行中でもライダー側で容易にダンピング強弱を調整できるようになりました。これは嬉しい。
スプリントに入る前に任意のタイミングでダンピングを弱めることでハンドルへ伝える推進力を損ないにくくなります。
新しいパヴェシートポスト
今回から若干設計が変更された新しいPavé(パヴェ)シートポストです。
これまで同様、シートポストの前後振動吸収はそのままに、ランプ位置を下げ支点への距離を伸ばすことで、シートポストのしなり量を向上させるドロップクランプデザインを新たに開発しました。
形状はターマックと同様、エアロ効果に貢献するD型シートポスト。
ターマック以上!?驚くべき空力性能
今回の新型ルーベで驚くべき事はその空力性能です。
スペシャライズドの自社風洞実験装置Win Tunnelでエアロ性能を実証したところ、Tarmac SL6よりも高いことが判明したとの事です!!
さすがにVENGEまでとはいきませんでしたが、剛性もある程度制御できるとなると、これはもはやターマック以上に期待値の高いフレームと言ってもよいのでは・・・?
まさにエアロダイナミクスと振動吸収、そして軽量(フレーム900g)を実現したモデルとなりました。
下位モデルへの採用はあるのか?
さて、ルーベファン、ロングライダー、週末ライダーにとってはより快適なライドを提供してくれそうな新型ルーベですが、今のところこの油圧式フューチャーショック2.0が採用されているのはフラッグシップモデルのS-Works Roubaixのみとなっており、下位モデルにあたるノーマルなSPECIALIZED Roubaix SportやSPECIALIZED Roubaix Compにはまだ採用モデルはありません。
S-Works Roubaixの上位モデルとなると、デュラエース完成車で100万超えのモデルなので、なかなか「週末ライドをメインにしているロードバイクファンには手が出ない価格帯です。。。
新VENGEがS-Worksだけでなくスペシャライズドブランドでも出たように、いずれは手に届きやすい価格帯で油圧式フューチャーショック2.0を提供してくれることを祈るばかりです。
最後にもう一回。
うにょん うにょん。
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