ヴィットリア コルサ グラフェン2.0実走!インプレその2

前回の到着編に続き、早速実走です。ヴィットリアのマイナーアップデートタイヤ「ヴィットリア コルサ グラフェン2.0」。

果たしてその実力とは・・・・

 

この日は快晴!

気温17℃、風0~1mという素晴らしくロードバイク日和となりました。

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比較対象はコンチネンタルグランプリ5000

ヴィットリアの新作フラッグシップタイヤということで、比較対象はこれまでのロードバイクタイヤの評価を見事なまでに覆し、他の追従を許さない圧倒的1位に輝いているコンチネンタル グランプリ 5000です。

このタイヤの評価を塗り替えることができるのでしょうか。

インプレ条件はほとんどコンチネンタルグランプリ5000の時と同じ条件です。

乗る人:私
体重:53kg
タイヤ:ヴィットリア コルサ グラフェン2.0(25C)
ホイール:ボーラウルトラ50
チューブ:ヴィットリア ブチルチューブ
チェーンオイル:AZ Blc-004 ロードレースSP
空気圧:7.5bar
天候:晴れ
路面:ドライ

ヴィットリアコルサグラフェン2.0の転がり

コンチネンタルグランプリ5000よりも、路面にしっかりと密着するような感覚の転がりです。

出だしは比較的軽いですが、スピードの伸びは正直イマイチ感が否めませんでした。

コンチネンタルグランプリ5000は時速33km以降の伸びがハンパなく、加速もすさまじかったのですが、そこまでの驚きはヴィットリア コルサ グラフェン2.0には存在していませんでした。

転がりの感覚的にはこれまでのヴィットリアコルサ(2016年版)とさほど変わりないかな、という印象です。

私の感覚的な話ですが、残念ながら転がり抵抗の低さという点ではまだまだコンチネンタルグランプリ5000の方が随分と高性能な印象。

スピードの出しやすさと転がりにおいてはグラフェン2.0の底力を見出すことができませんでした。

うーん・・・

まぁ、もちろんどちらも高い次元での話なので、ヴィットリア コルサ グラフェン2.0が全然ダメと言っている訳ではありません。全然実践で使えるレベルなのですが、比べてしまうとどうしても・・・ねぇ。

ヴィットリアコルサグラフェン2.0の乗り心地

乗り心地においては特に言う事なし!良い意味で。

後述するグリップにも関わるところですが、従来より乗り心地のよかったコットンケーシングに加え、部位によってグラフェンの配合を変えたことによる影響か分かりませんが、相変わらず振動吸収性は良いです。

この辺はコンチネンタルグランプリ5000と同等レベル。

ただし、ややコンチネンタルグランプリ5000よりも「モチッと」感があるので、好き嫌いは分かれるも。

あと体重にもよりますが、私の場合6.5barくらまで空気圧を落とすと、さらに良い感じで振動吸収性が増してくれるので、ロングライドでも疲れません。

逆に高圧すぎるとそのモチッと感とゴロゴロ感をより一層感じてしまうので、空気圧に関しては比較的繊細な部類に入るタイヤかと思います。入れ過ぎ注意。

ヴィットリアコルサグラフェン2.0のグリップ

今回、このタイヤにおいて最も特記すべきはこのグリップです。

グリップにおいては明らかに向上している事が感じられます。コンチネンタルグランプリ5000を確実に凌駕するグリップ力。それは間違いない。

これは恐らく部位によってコンパウンドの種類が違うヴィットリア独自の4C(コンパウンド)と、今回のグラフェン2.0から採用されたタイヤ部位によって配合が異なるグラフェンの適用量にあるのだと思う。(そう信じたい)

車体を傾けるとタイヤが「グニュ」って曲がって「グニュ」って元に戻るような感覚を体感する事ができます。

転がりや乗り心地においてはこれまでのヴィットリアコルサ(2016年版)と大きな差がなく、あり進化が見られなかったのですが、コーナー時のグリップ、そしてコーナーからの立ち上がり、そして安定感に関しては各自に進化したと言って良いと思います。

コーナーにおいてはコンチネンタルグランプリ5000よりも確実に安心して身を任せられ、立ち上がりもより早くストレートに戻る耐性を整えることができます。

コーナリング性能は秀逸でした。よくやったグラフェン2.0。

逆に言うとそれだけである

コーナーの性能は確実に向上したヴィットリア コルサ グラフェン2.0。

 

が、逆にいうとそれだけである。

 

いや、ほんと、それだけ。

これは私のヴィットリアコルサに対する期待値が高すぎたのかもしれません。

「期待したほどではなかった」

というのが正直な感想として沸き上がってくるのが若干悔しいです。

往年のヴィットリアファンやコルサが好きで使っている人からすると、ヴィットリア コルサよりもコーナリング性能がUPした!というのでも大きな収穫かもしれません。

しかしながら、そこには私の中で過去最高のタイヤとして君臨するコンチネンタル グランプリ 5000の越えられない壁が存在します。

どっちがおすすめか?

コンチネンタルグランプリ5000とヴィットリア コルサ グラフェン2.0どっちがおすすめですか?

と聞かれると

と回答せざるを得ない。

ヴィットリア コルサ グラフェン2.0が活躍する場は?

全てにおいてコンチネンタル グランプリ 5000が勝っているかというと、必ずしもそうではありません。ヴィットリア コルサ グラフェン2.0だって活躍の場はあります。

それは、S字カーブやヘアピンカーブが多いテクニカルなコースを走る場合です。カーブの多いクリテリウムとかはヴィットリアコルサグラフェン2.0の戦場です。向いていると思う。

先述したようにグリップ力やコーナーの立ち上がりに関してはヴィットリア コルサ グラフェン2.0の方に軍配が挙がります。その点は評価すべき。

しかし、あくまでも比較すればの話で、もちろんコンチネンタル グランプリ 5000も充分なグリップ力は備わっています。また、スピードの伸びや転がりの低さという観点から見るとどうしても総合的にコンチネンタル グランプリ 5000の方が勝ってしまう・・・・。

大変惜しい。

ヴィットリア コルサ グラフェン2.0はそんなタイヤである。

 

あえて言い切ろう。

迷っているならばコンチネンタル グランプリ 5000の方を買った方がよい。

ごめん、ヴィットリア。

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次回のメジャーアップデートに期待

今回のヴィットリア コルサ グラフェン2.0のファーストインプレッションは、私の期待値が高すぎたこともあり、このような感じで終わってしまいました(笑)

今回のグラフェン2.0への変更は、ヴィットリア的にはマイナーチェンジに当たると思っていますので、次回、来年2020年?あたりに期待されるヴィットリアタイヤのフルモデルチェンジを期待して待つとしましょう。

それまでもう少しこのヴィットリア コルサ グラフェン2.0の良いところを探してみることにします。

 

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