当サイトで紹介している海外通販ネットショップは、基本的に購入方法も簡単で日本語もOKなので、普通の国内のネットショップと感覚的にあまり違いはありません。しかし、やはり海外は海外です。支払通貨や発送方法等、若干日本国内と勝手が異なる場合があります。そのノウハウを知ることで、より簡単でよりお買い得に欲しいロードバイクパーツを購入することができるのです。
これを知っているか知らないかで1割くらい購入金額が変わる場合があります。ロードバイクのパーツはそこそこお金がかかるので、1割といってもバカにはできません。10万円だと1万円違います。1万円あれば高級タイヤがもう1セット手に入ります。ではそのノウハウを見ていきましょう。
決済通貨をよく比較する
当サイトで紹介する海外通販ネットショップは、日本円建てで決済が可能です。
円建ての良い所
日本人の利用客も増えたことで、各社日本人向けのサービス充実に勢力的です。おかげ様で日本円の購入金額が表示されているサイトが多くなりました。
日本円建ての最大のメリット、それは「決済金額がその場で確定し、とても分かり安い」です。
クレジットカードを使用して、ポンドやドルで購入した場合、ショップがクレジットカード会社に請求した時点のレートが適用されるため、実際の購入時期とレート確定時期が数日~1ヵ月ほどずれる場合があります。
購入時より円安になっていた場合、損した気分になってしまいます。。。
例えば1ドル=90円の時に100ドル分の買い物をした場合、そのままだとカード会社から9000円の請求がきますが、1ヵ月後のレート確定時に円安で1ドル=110円とってしまっていた場合、11,000円の請求がカード会社から届くことになります。(当初決済予定より2,000円の為替差損・・・)
しかし、円建てで決済した場合、購入時に表示されていた日本円の金額がブレることがありませんので為替差損を回避することができるのです。
円建ての悪い所
日本円決済は大変便利ですが、レートについては注意が必要です。ショップによっては日本円建てのレートが悪い場合があるからです。上記の円安時とは逆で円高の場合は、円建か現地通貨建てかで1割程支払額が変わることもあります。ただし、PayPalを使用した場合はクレジットカードと違って即日のレートが反映される為、この限りではありません。
PayPalを利用した場合
上記のようにPayPalを使用した場合、為替レートはパーツを購入した日のレートで決済額が反映されるため、クレジットカードのよう為替が確定すまでに時間がかからず、為替の変動リスクが少なくすみます。
PayPalいいじゃん!と思いますが、PayPalは決済時の為替レートに2.5%の為替手数料が発生する点を忘れてはいけません。
クレジットカードの為替手数料が一般的に1.6%前後なので手数料という面においては不利かもしれませんね。ただ為替の確定時期がPayPalとクレジットカードでは異なるため、単純比較できないのも悩みどころです。また、PayPalにはクレジットカードに付帯しているような商品保険も存在しないので、個人的にはPayPalよりクレジットカードほうが海外ネットショップでのロードバイクパーツ購入には向いているのではないかと思うところです。
決済の方法のまとめ
では一番いい方法は何か?
購入の際は現地通貨と日本円での決済額を比較した上で購入を進めるとよいでしょう。具体的な比較方法はショップにより異なるので、各ショップの購入方法画面で説明しますが、主な流れは下記の通りです。
- 1.海外通販サイトで円建て表示の価格をチェックしておく
- 2.サイトの価格表示をポンドやドルなどの外貨建てに切り替える
- 3.レートをチェックし、現地通貨を日本円に換算する
- 4.日本円に換算した結果、安かった方の通貨で決済へ進む
VAT(付加価値税)に注意
VATとはValue Added Taxの略称です。日本では「付加価値税」と訳されます。ロードバイクネットショップの多いイギリスやフランスなどのEU諸国ではすべての加盟国にVATが存在します。税率は国ごとに違い、例えばイギリスでは19%、フランスでは20%となっています。
「え、そんな税金支払わなきゃいけないの??」と思われるかもしれませんが、日本向けに購入した場合は支払う必要がありません。いわゆる免税措置を取ることができます。
VAT抜きで購入する方法
至って簡単です。
サイト上で送り先を「日本」に設定する。だけです。この設定だけで、自動的にVAT抜きの購入金額表示となります。
同じ商品で送り先だけ変えてみた場合を見てみましょう。例としてChain Reaction Cyclesの商品ページ(今回は例としてデュラエースのホイール)を見てみましょう。
↑送り先をイギリスにした場合、約600ポンド↑
↑送り先を日本にした場合、約525ポンド↑
この商品の場合、イギリスと日本で約14%程差額が発生しているのが分かります。イギリス向けと日本向けでは実に75ポンド(日本円にして13,000円程)も日本向けのほうが安くなるのです!
なぜ日本はVATがかからない?
なぜ送り先を日本にした場合VATがかからないのでしょうか?それは、VATは買った場所(フランスのネットショップであればフランス)ではなく買った物を使用する場所を基にVATを付加する考えだからです。フランスで国内で使う場合はフランスのVAT税率でフランスにVATを払う必要があるのです。
日本の場合はVATは無いのか?
いえ、ちゃんとあります。そう、消費税です。日本の場合、EUのVATにあたる税金は消費税なのです。なのでVATは払わなくても消費税は商品金額に付加されます。
でも税率から考えるとVATより全然お得です。だってVATって20%近くかかるんですもん・・・。こう見ると日本の消費税8%がカワイく見えてきますね(笑)
なお、海外製品を日本向けに個人購入した場合、商品の全額に消費税がかかるのではなく、課税対象額が10,000円以上の場合に商品代金の60%に対して消費税がかかります。(課税対象額10,000円以下は免税)
消費税については後述の消費税につてで詳しく説明するのでこちらでは割愛します。
日本住所の英語表記方法
みなさん住所の英語表記で1度手を止めてしまう場合が多いようです。覚えてしまえば何のことはないのですが、スムーズに間違いなく住所登録ができるように、こちらで書き方を紹介します。
英語住所表記の基本
英語の住所は県名ではなく番地が一番最初に来ます。日本の住所の書き方とは順番が逆です。それ以外の項目もすべて逆から書いていきます。市町村名などの区切りには,(カンマ)を入れましょう。
まずは基本的な解説です
- First Name:下の名前をローマ字で入力
- Middle Name:記入不要
- Last Name:苗字をローマ字で入力
- Address:市より下の住所(マンションの時は#部屋番号+マンション名をローマ字)
- City:市をローマ字で入力
- State/Province:県をローマ字で入力
- Zip Code:郵便番号を数字で入力(ハイフン有りでも可)
- Country:Japanと入力(もしくは選択)
- Phone Number:日本の国番号+81から開始。その後最初の0を取って番号記入
実例①持ち家等の場合
実際に例を見てもらった方が分かりやすいと思うので、この住所を例に説明します。
〒231-0017
神奈川県横浜市中区港町3-20-1
山田 太郎
携帯:090-1234-5678
こちらを英語表記にするとこうなります。
- First Name:Tarou
- Middle Name:記入不要
- Last Name:Yamada
- Address:3-20-1, Minatocho, Naka-ku,
- City:Yokohama-shi,
- State/Province:Kanagawa-ken,
- Zip Code:231-0017,
- Country:Japan
- Phone Number:+81-90-1234-5678
まとめるとこちらのような表記になります。
Tarou Yamada
3-20-1, Minatocho, Naka-ku, Yokohama-shi, Kanagawa-ken, 231-0017, Japan
+81-90-1234-5678
実例②マンションの場合
マンションにお住まいの方は、部屋番号、マンション名を先に記入しましょう。マンションの表記は#部屋番号+マンション名をローマ字(英語で可能な場合は英語でも構いません)
〒231-0017
神奈川県横浜市中区港町1-2
自転車マンション1009号室
田井屋 次郎
携帯:080-1357-2468
こちらを英語表記にするとこうなります。
- First Name:Jirou
- Middle Name:記入不要
- Last Name:Taiya
- Address:#1009 Jitensha-Mansion, 1-2, Minatocho, Naka-ku,
- City:Yokohama-shi,
- State/Province:Kanagawa-ken,
- Zip Code:231-0017,
- Country:Japan
- Phone Number:+81-80-1357-2468
まとめるとこんな感じの表記になります。
Jirou Taiya
#1009 Jitensha-Mansion,
1-2, Minatocho, Naka-ku, Yokohama-shi, Kanagawa-ken, 231-0017, Japan
+81-80-1357-2468
日本住所の英語表記方法まとめ
入力フォームに従って分割して入力してもらっても構いません。大事な事は「分かればよい」のです。例えば県名の後に「-ken」が抜けていたからといって届かないことはありません。(最低限、郵便番号・番地・マンション部屋番号は間違わないようにしましょう)
最終的にご自宅へ配達してくれるのは日本の運送会社です。日本の運送システムは実は海外と比較にならないほど素晴らしく、かなり優秀です。ここまで正確に荷物が届くのはホント日本くらい。
日本国内に荷物が届けば、「郵便番号・番地・部屋番号・名前」が合っていれば、ほぼ間違いなく届くので心配しなくても大丈夫です。
最新情報をお届けします