エアロハンドル3T AERONOVA LTDのインプレ

さて、先日、勢いで買ってしまったエアロハンドル3T AERONOVA(エアロノヴァ) LTDですが、インプレを行いたいと思います。

正直見た目半分、機能半分で買ったのですが、その性能やいかに!?

↓ちなみに箱から出した状態はこんな感じ↓

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なぜAeronova LTDを選んだのか?

まず、エアロハンドルが欲しかった。それに尽きます。

3Tのロード用エアロハンドルは2種類あります。

  • 1.ハンドルのドロップ幅が浅いアナトミックシャロータイプのAERONOVA
  • 2.ドロップの深いAEROTUND

私は体型も小柄で、そこまでドロップを深く握ることが少ないので、アナトミックシャローのAERONOVVAを選択しました。

AERONOVAは前方から見た際にドロップ部分はエンドに向かって6°末広がりになっていて、ハンドルのエンド幅よりもブラケット取付部の幅が26mm狭くなる設計です。つまり「ハの字」になる。

そのため、ブラケットを握ったポジションでの前方投影面積の低減させることが可能とのこと。

LTD・TEAM・PROのランクの違い

AERONOVAも他の3Tも全てトップレンジの「LTD」、セカンドグレードの「TEAM」、ノーマル(?)「PRO」と3ランクに分かれています。主な違いは素材と重量

  • LTD:ハイモジュラスカーボン
  • TEAM:カーボン
  • PRO:基本的にアルミ

せっかくなので、ハイグレードのLTDを選択しました。LTDの方がTEAMよりやや剛性があり、重量も1割ほど軽量化されています。

ハイモジュラスカーボンは別名「高弾性カーボン」。従来のカーボン繊維より高弾性率、つまり大変変形しにくいものを使って成形したカーボン素材です。通常50HM(1mm^2あたり50tの引張強度)等、カーボン強度が明記される場合が多いのですが、3Tの場合オフィシャルなデータは見つかりません。

まぁ、少なくとも理論上はTEAMの通常カーボンよりも強度は高い・・・という事になるとは思います。

LTD・TEAM・PROどれを買うべきか?

ただ、確かに高い。定価で49,000円です。(Wiggleだと40%オフくらいでめっちゃ安かった)

「ハンドルにそんな金使えるか!」という方はPROで十分だと思います。

TEAMは使ったことないので、何とも言えませんが、個人的に剛性面でやや不安があるので、アルミ製のPROのほうがいいのでは?と思ってしまう次第です。

「そんな事ねーよ!」というTEAMユーザーの方々すみません。。。

3Tハンドルの種類やランクについては別記事にまとめていますので、詳しくはコチラの記事を参照して下さい。

おすすめ3Tハンドルシリーズの特徴と種類

3T AERONOVA LTDの重量実測

サイクリストの癖(笑)さっそく重量実測です。メーカー公表値は205gですが果たして・・・

210g!!

ただし、この計測値はハンドル内部にワイヤーを通しやすくするためのワイヤーガイド(白いやつ)が付いている状態での計測です。ワイヤーガイド自体が3g程重さがあるので、ワイヤーガイドを抜くと約207g

ほぼほぼメーカー公表値と同じと判断してよいでしょう。優秀!

以前使っていたハンドルが300g程だったので、約100g軽量化されました。

このハンドル、箱から出して手に持った瞬間「軽っ!」って思いました。

バーテープはどこまで巻く?

このエアロハンドル3T AERONOVAは、空気抵抗を極限まで削減することを目的とされている平べったい形状なので、もともとハンドル上部分(バーの部分)を持つことは想定されていません。

そのため、バーテープを巻くのは基本的にブラケットの少し先くらいまで。

人によってはこの形状のエアロハンドルでも「上も持ちたいから」ということでハンドル上部までバーテープを巻く人がいるようですが、私はセオリーに従ってAERONOVAのロゴが見える位置までとしました。

てか上までバーテープ巻いたらエアロの意味なくね?

ワイヤー内蔵が意外とメンドクサイ

この3T AERONOVAはハンドル内部にワイヤーを内蔵するハンドルです。

つまり、ハンドルを交換する際は、一度シフトワイヤーとブレーキワイヤーを分解してハンドルの中に通す必要があります。ワイヤーを一式つけ直す、または交換する必要があります。

これが意外と大変だった。ワイヤーの付け替という作業はそんなに頻繁にやる作業ではないので、インナー通して→アウター通し・・・とか色々やってると手間取って2時間以上かかってしまいました。。。しかもハンドル内部の通す穴が小さいので、ピンセットでつまんで通してやらないと中々通らない。。。

慣れてる人は全く問題ないかもしれませんが、慣れてない人や調整に自信がない人はショップに持ち込むのもありかもしれません。(工賃かかるけど)

また、このハンドルに交換する場合はシフトとブレーキのワイヤー類は一式新しいのを揃えて新品に交換した方がよいでしょう。古いのを切ったりしてそのまま使うとワイヤーがダメになる可能性が高いので。そこだけ購入時に注意しましょう。

ようやく装着。AERONOVAの見た目

ようやく装着完了。

バーテープはコチラの記事にも書いたようにリザードスキン1.8mmを新たに付け替えました。

うーん、カッコいい。見た目の戦闘力はかなり増しました。

特に正面や斜め上から見た印象がだいぶ攻撃的になりました。

横からの印象はそんなに変わらないかも。

STELTHモデルにしてもよかった

AERONOVA LTDにはSTELTHモデルというバージョンがあります(コチラ)。違いは表面仕上げ。ノーマル仕様はグロスかかったブラックですが、STELTHモデルはマットブラックです。

これは実際に装着してみて気づいたのですが、ノーマル仕様は予想以上にテカテカとグロスがかっています。光にあたるとめっちゃテカります。
↓光の角度によってはテカテカ↓

「ロゴが白で目立つ方がいいやろ!」と思ってノーマルモデルにしたのですが、車体がマットブラックなので、ハンドルはSTELTHモデルの方がよかったかも・・・

私のようにロードバイクのフレームがマット仕上げの場合、同じマット仕上げのSTELTHモデルの方が車体に合うかもしれません。

まぁ、買ってしまった物はしょうがない!慣れの問題なので、ノーマルモデルのハデなロゴを楽しもうと思います。

実際に使ってみた感想・インプレ

一通り戦闘機のような見た目になった愛車を眺め終わったら、さっそくテストライドへ。ひとまず70km程走ってきました。

カーボンハンドルの剛性は?

以前のハンドルはアルミでしたが、今回ハンドルの素材がカーボンとなりました。一番気になるのはハンドルの剛性です。特に下ハンを思いっきり握ってスプリントしたときの感覚。

結論から言うと、全然ブレないで安心しました。

どうしても強度面で不安があったのですが、下ハンを握った時でも特に過度に「しなる」感覚もなく、パワーをロスする感じもありません。(もともと私のパワーがそんなに強くないですが)

下ハン握ってダンシング時速50kmくらいで数分走ったのですが、ハンドルの安定感はあったので問題ないかと思います。

適度な振動吸収性もありますが、これは使用しているバーテープやグローブによるところも大きいかと思います。私はリザードスキン1.8mmを使用していたので、振動吸収性は高い方です。

先述したようにLTDはハイモジュラスカーボン、TEAMは普通のカーボンという違いがありますが、その違いがどこまで影響しているかは不明です。

エアロダイナミクスを感じる事ができるか?

・・・正直言ってこれは分からん。

そんなもんは風洞実験してちゃんと数値化しないと、分かりません。エアロハンドルにしたことによってエアロ効果を体験できて時速☆kmくらい速くなった!

なんてことはそんな簡単に体験できません。(笑)

まぁ、設計上、空気抵抗をより削減するための形状なので、以前の普通のハンドルよりも空気抵抗は削減された!と思っておくしかないでしょう。

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まとめ:見た目で選んでよい

冒頭に述べたように、私は見た目半分、機能半分でこの3T AERONOVA LTDを購入しました。
が、ぶっちゃけデメリットなくめっちゃカッコいいので、見た目だけでも選んでよいと思う。(笑)
好き嫌いはあるかもしれませんが。

ただ、上ハンのハンドルバーは基本的に握れない想定なので、ロングライドやゆっくりとポタリングを楽しみたいタイプのサイクリストには向いていないかも。(あとライトを装着する位置と製品は選択肢が狭まるかも)

上ハンのハンドルバーなんてほとんど握らないよ!というホビーライダー、レーサーの方には是非おすすめしたいハンドルですね。モチベーションも上がるし。

以上、ひとまず3T AERONOVA LTDで70kmほど走った感想でした。また数百キロ走って、新たな発見があったらレポートしたいと思います。

3Tハンドルの格安購入は?

3T AERONOVA LTDは定価で49,000円という高額ハンドルです。

Amazon楽天でも購入が可能ですが、WiggleサイクリングエクスプレスCRCなどを海外通販を利用するとかなり割引が効きます。セール時期だと40%オフくらい。

ヤフオクなどのネットオークションだと偽物率が高いっぽいので辞めた方が無難かもしれません。

AERONOAに限らず3Tハンドルの購入はWiggleCRCあたりが価格的に信頼度的にもかなりお手頃かもしれません。

 

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