前回のシュワルベワンインプレ記事に引き続き、サイクリングエクスプレスからご提供頂いロードバイクタイヤを紹介します。今回は「MAXXIS ROULER(マキシス ルーラー)」です。 おそらく知ってる人は少数派かもしれません・・・。 今回もシュワルベワンと同様、複数回に分けてインプレを行っていきます。今回はインプレ第一弾。基本性能の確認です。 ・・・が、装着前に色々不安の種を発見することになります。詳しくは後半の文章で。
そもそもマキシスとは・・・
マキシスというロードタイヤメーカーについて少し紹介します。マキシスというメーカー自体あまり耳にすることは少ないメーカーかもしれません。マキシス自体はマウンテンバイク用チューブレスタイヤを多く作っていることで世界的にも有名です。ロード用タイヤでもチューブラータイヤの「CAMPIONE(カンピオーネ)」などが有名です。
公式サイトはコチラ
ラジアル構造を世界初採用
マキシス ラディエールというタイヤで「ラジアル構造」というケーシングがタイヤの進行方向と直角になるようにして作られているタイヤを世界で初めてロード用のタイヤに採用したことでも有名になりました。ラジアル構成の効果で大幅にタイヤの剛性が上がり、耐久性やタイヤの寿命がアップし、またコーナーでは柔軟にタイヤが変形することから高いグリップ性能も注目されるようになりました。
独自の対パンク技術
また、マキシスも独自の対パンク性能を施したケーシングプロテクション技術を持っており、4段階に分かれています。下に行くほどプロテクション効果が高くなります。
- シルクワーム
→ケーシング内部中央部分のみプロテクト。強度としては最も小さいが、その分転がり抵抗は最も低くなる設計されている。 - シルクシールド
→タイヤのビートからトレッドに組み込まれているプロテクション。タイヤのサイドウォールまでカバーされている。 - マックスシールド
→シルクワームをビードからビードまで敷いた後、さらに上からK2(ケブラーコンポジット)を重ねたコンビネーション素材です。 - マックスプロテクト
→トレッドとケーシングの間に挟みこんだポリファイバー素材のことです。モデルの用途に応じて厚さ0.9-1.5㎜で使い分け、耐パンク性能を最大限まで高めています。
マキシスルーラーの基本性能
今回インプレするマキシスルーラーですが、利用者が極端に少ないのか、他のインプレ記事も見当たりませんでした。(笑
マキシスの中では少しレース仕様寄りのミドルグレードのクリンチャータイヤ的位置づけとなっています。
基本スペック
仕様 | サイズ:700×23 C 重量:約200g |
TPI | 120TPI |
対パンク | シルクワーム |
適正空気圧 | 7~9 bar (100~130 PSI) |
価格(1本あたり) | ¥3,000円~4,000円くらい |
と、こんな感じ。
では実際に手にしたらどんな感じでしょう。次から見ていきます。そして不安の種がどんどん大きくなっていきます。。。
外観・実測・そして・・・
外観写真
タイヤの概観はこんな感じです。
サイドはかなり大きなパターン仕様となっています。
中央のバリはかなり大きく残っています。
プロテクションは・・・!?
ここで衝撃の事実を発見します。
マキシスルーラーの仕様上、プロテクションは最もプロテクションが浅く転がり抵抗削減を重視した「シルクワーム」となっていました。そしてタイヤのパッケージにもちゃんと「SLIK WARM」と書いてます。公式サイトにもシルクワームと記載されていました。
↑パッケージ裏面の仕様
↑公式ページ画面キャプチャ
が、しかし、実際のタイヤのサイドを見ると、そこには「SILK SHIELD(シルクシールド)」の文字が!!?先述したようにシルクワームとシルクシールドは別物です。
こ、これは一体どっちを信じればよいのでしょうか!!??
サイドウォールのプリントミス?それとも仕様が変わったのでしょうか??
まだ真相は確かめられていませんが、私の中で不安の種が芽生え始めます。。。
重量実測
公式データでは200gですが、実測値はどうでしょう・・・
まず1本目
221g(!!?)
そして2本目
・・・223g(!!!?)
うぉい!仕様と全然違うやん(笑
(測定に使ったキッチンスケールが壊れていないことは分銅を使って確認しました)
5g程の誤差ならまだしも23gの誤差は大きいです。
やはりプロテクションはシルクシールドに変更されていて、そのプロテクション追加の分だけ重量が20g程重くなっているのでしょうか・・・。その説が有力な気がしてきました。
シルクシールド事件に引き続き、さらに雲行きが怪しくなってきました。
タイヤの感触は
かなり固め。はめ込みに少し苦労します。
今回のインプレ第一弾はここまでです。
現時点での印象。・・・何か、不安。不安しかない。
い、いや、マウンテンバイクタイヤ業界をリードするタイヤメーカーなので、きっとこのマキシスルーラーにも秘めた性能があるはず!!!・・たぶん!!!
と、ということで次回は実走編です。はたしてシュワルベワンを超えることはできるのでしょうか。
なお、マキシスルーラーは取り扱っている所が少ないのですが、サイクリングエクスプレスから現在の価格とラインナップを確認することができます。
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