ロードバイクのディスクブレーキ化の波?

ロードバイクのディスクブレーキ化の普及は長年ずっと協議されてきましたが、2018年に入り、改めてその波が一段と来ようとしているのではないでしょうか。

というのも、やはりここ数年、各ホイールメーカーの間でもディスクブレーキ仕様のホイールラインナップ数が多くなってきたり、サイクルスポーツでもディスクブレーキ対談?が特集されたりしており、どうしても目に入ってしまいます。

そもそもロードバイク界でディスクブレーキ化がより注目されるようになったきっかけは、おそらく2015年。
ツールドフランスなど運営している国際自転車競技連合「Union Cycliste Internationale」通称UCIが、「2015年のUCIプロロードシーズン中、すべてのチームは8月と9月の間の2つのイベントで、ディスクブレーキを付けた自転車を使う機会を持てる。」という試みを行ったことにあります。その後、安全性の観点から2016年に一時ディスクブレーキの試用を中断したこともありましたが、また2017年には使用再開を発表しました。

その後もCPA(プロロードレース選手協会)がディスクブレーキ使用に反対するなど、すったもんだありましたが、どちらにせよロードバイク×ディスクブレーキという組み合わせが世間から注目されるようになった事には変わりありません。

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ディスクブレーキ化は進むのか?

個人的にはロードバイクのディスクブレーキ化の普及は進むと思う。

ただし、もちろんゆっくりと。

マウンテンバイクやシクロクロスでは既にディスクブレーキが普及し浸透していますが、厳しい路面と厳しい条件化でより精密で環境に影響されにくいブレーキキングを必要とするMTB&シクロと比較すると、舗装道路がメインでコーナーや集団時の制動がメインとなるロードバイクではブレーキが果たす役割がかなり違うため、同じような道を辿って即座に普及するということはないかと思います。

どのメーカーもロードバイクのディスクブレーキ化をマーケティングテスト的に進めているようですが、そのテストマーケティングもそろそろ後半に差し掛かろうとしているのではないでしょうか。

2015年あたりは安いモデルから徐々にディスクブレーキが採用されてきましたが、2017年、2018年にはカンパニョーロのボーラシリーズデュラエースといったハイエンドモデルにもディスクブレーキが導入され、市場にも多く出回るようになってきました。

 

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過渡期はいつまで?

まさにこれからといった感じ。

2018年現在、おそらくディスクロードに乗っている人はまだまだ少数派だと思います。何せリムブレーキからディスクブレーキに切り替えるには、コンポからホイールから一式交換しないといけないので、それなりに資金と負荷がかかります。

そうそう簡単に「じゃディスクブレーキにしてみよう」とはいかないのが現状です。

もちろん、ロードバイクに没頭している方や、相当やり込んでいる方は即座に交換してみたり、2台、3台持っている方もいると思うので例外もあります。

ロードバイクのディスクブレーキ仕様の増産は自転車業界的には決定事項で、揺るがないと思います。

ただ、UCI内部でもディスクローター(円盤部分ね)のサイズ規格(140mmか160mmか)や、安全基準がまだ明確に定まっていない部分があり、これに関しては2016年~2018年テスト期間として、2019年に基準の確立を目指しているようです。

市場としてもその動向は当然気になるわけで、恐らくそれに合わせて2018年~2020年あたりにかけて、ディスクブレーキ採用モデルの割合は市場に出回るロードバイク完成車の30~40%くらいになるのではないかと思います。そのタイミングで新車を購入、もしくはこれからロードを始めようという人にとって初めて「ディスクブレーキとリムブレーキ、どっちにしようかなぁ」という選択肢が一般化してくるのではないでしょうか。

その後、2020年~2021年にかけてはディスクブレーキとリムブレーキが半々くらい。

2022年以降からはディスクブレーキの割合が多くなり、ブレーキ市場の勢力図も変わってくる・・・なんてことがあるかもしれません。

ということで、私個人的にはディスクブレーキロードバイクの本格普及(使用率50%超え)は2022年頃ではないかな?と思っています。

実際、今の所私もリムブレーキですし、「即ディスクに切り替えるか?」と聞かれると、即答はできません・・・。(誰かパーツ提供してくれるならやります笑)

次のコンポ買い替えタイミングは多分2020年頃だと思うので、その時にディスクブレーキ化を検討すると思います。

ディスクブレーキ化は効果的なのか?

根本的な話になりますが、ここは若干懐疑的な部分もあります。

MTBやシクロクロスと比べて、ロード乗りが最も重視したがる要素の一つ。それが空気抵抗(エアロダイナミクス)であり、重量です。

今の頃、この2点において、リムブレーキよりもディスクブレーキの方がメリットがある!という明確なデータを見たことがありません。

むしろ、エアロダイナミクスにおいては風洞実験的にはディスクブレーキの方が劣っていてデメリットが多い結果でした。

この辺はもちろん各ホイールメーカーは考慮しており、ディスクブレーキ化した際に空気抵抗が最適化されるように、同モデルであってもリムブレーキとディスクブレーキで少しリムの形状を変えたり、空気の流れを変えたりしています。

ただ、果たしてこれが実際にどこまで影響するのか、やや不明な部分があります。

今や各ホイールメーカーとも、リムの形状はおろか、25Cタイヤ用に空気抵抗を最適化するような細かい設計を施していますが、そのような細かい設計変更よりも、ホイールと共に回転し、空気抵抗に直結するディスクブレーキ化によるエアロダイナミクスの変化の方が圧倒的に影響が大きいと思うからです。

重量においてはどうしようもありませんね。

明らかにメリットがあるのは、カーボンクリンチャーホイールに対してです。コチラの記事でも書いたように、カーボンクリンチャーの最大の弱点はブレーキング時の熱であり、そのブレーキ熱の冷めにくさからどうしてもリムとチューブにダメージが蓄積されます。ディスクブレーキにすると、その問題はクリアされ、カーボンリムにラテックスチューブをつけたまま高速ダウンヒル途中も難なくやりこなすことができます。

もちろん各メーカーはディスクブレーキをプッシュするために、様々なデータを提示してくのでしょが、それをユーザーがどう判断するのかこれから注目です。
(タイヤサイズ23C→25C主流化のように業界的な大きな流れは変えられないかも)

今の所はロードバイクにおけるディスクブレーキはデメリットが多い!という意見が多数派な気もしますが、いずれにせよ、ロードバイクのディスクブレーキ化は2018年現在、まだまだ過渡期にあります。しかし2018年、2019年はディスクor リムブレーキ?の論争が激化することは確実でしょうし、様々な実験結果が出てくることでしょう。

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今後の展開注目!

という曖昧な結論になってしまいましたが、個人的には一旦このロードバイクのディスクブレーキ化論争の結果が見えるのは2021年~2022年だと思っています。その頃には完全に25Cタイヤ×カーボンクリンチャー×ディスクブレーキという仕様がスタンダードになっているかもしれません。それまでの過程を楽しみましょう。

 

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