OGKカブト ヘルメット AERO-R1のインプレ

ようやく買おうと思っていたヘルメットを買いました。結局発売から1年くらい経ってしまった。

どーん

軽さとエアロ効果で評判のよいOGK kabutoのショートエアロヘルメット「AERO-R1(エアロR1)」(サイズL / XL)です。

カラーは一応限定カラーのマットブラック・レッド。車体のカラーと合わせました。

早速機能面とインプレを。

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ロードバイク業界をにぎわせたショートエアロ設計

AERO-R1といえば、2016年のサイクルモードでOGKカブトの目玉商品として登場し、話題騒然となったショートエアロヘルメット。

エアロ効果と通気性、整流効果が大きく期待できるヘルメットです。

エアロヘルメットといえば、ロングテール型や丸形ヘルメットのように空気抵抗を抑える反面、換気性が少なくなりがちでしたが、このモデルはその弱点を克服したエアロヘルメット。ノーマルヘルメットよりも少ない開口部にも関わらず、常に新鮮な空気を取り入れられる設計が特徴的。

外観はこんな感じ↓

軽い!重量実測

エアロヘルメットだけど軽い!と評判のAERO-R1。

早速実測です。

まずシールドなしの状態・・・

228g!!

M/Lサイズのカタログ重量が235gなので、これは当たり。

ちなみにシールドを付けると

272g

シールドは約44gです。

これは軽いですね。エアロヘルメットとしては最軽量の部類ではないでしょうか。これまで使っていたOGKカブトのヘルメットは243gなので、より軽量具合が体感できます。(というか前のヘルメットが重すぎた)

マジで体感できる通気性

AERO-R1を被ってロードバイクで走っていると、個人的に一番「おおっ」となったのが通気性です。

これはマジで体感できるレベル。

前方の開口部から、後頭部の通気口まで新鮮な空気が通りぬけるのを感じることができます。涼しいです。

エアロヘルメットと言えば暑苦しい印象があるのですが、これは涼しい。この日は気温が29度と5月にしては熱い日だったのですが、以前のヘルメットよりも圧倒的な通気性を感じることができます。

ポイントは恐らくこの後頭部分。この大きな開口部により、ヘルメット内にたまった熱を多く輩出できるようになっています。

そのおかげで。前方の開口部は普通のヘルメットよりも小さく、エアロダイナミクスを妨げない設計になっています。

そして軽い。快適。

エアロ効果はあるか

一応エアロヘルメットであるので、もちろん通常のヘルメットと比べるとエアロ効果は期待できます。

とは言っても、エアロ効果の実力を発揮するのは45km~50kmの高速域。基本的にTT向けのヘルメットであり、その他の活用場面としてはゴールスプリントやダウンヒルといった場面でしょうか。

OGKの検証では、同じシールド付きモデルのOGKの「AERO-SL」(いわゆるドカヘルタイプ)と比較した場合、時速50kmで走行した際マイナス6.76Wの出力を削減できるという結果になっています。

同じ出力で40km走行した場合、約44秒(611m)の差をつけることができる、ということになるそうです。

ちなみにOGKのフラッグシップモデルであるゼナードと比較した場合、50km/hの速度域で6.02W削減できるそうです。こうしてみると結構差がでるのですね。ただ、フツーに走っているとなかなか分からないもんで、ここはデータを信じるしかなさそう。

ただ、唯一「お、これはエアロダイナミクスが効いてるのか?」と思えるのはやはり後頭部。

このヘルメットの特徴として、ティアドロップ型の空気の流れを作ることができます。つまり、後頭部にカルマン渦が発生しにくい。その効果と通気性も相まって、首筋がとても快適。風が巻かない。

これは他のレビュー記事でも多く見られる感想で「ホントか?」と思っていまいしたが・・・ホントでした。笑

シールドは使えるか?

AERO-R1のもう一つの特徴がこのシールドです。

やっぱこの存在感は凄いですね。

アイウェアや眼鏡を付けた状態でも装着可能です。これ着けて走ると顔面に風を感じません。サングラス付けない人はこれだけでもよいかもしれません。

ちなみにAERO-R1には額とヘルメットの間に入れる専用のスペーサーが付属しており、これを付けることで額とヘルメットの位置をさらに3mm程空けることが可能です。

ただ、私は眼鏡の代わりに度付きサングラスを使っており、サングラスは必須なので、こちらのシールドを練習時も使うことは少なそうです。

AERO-R1の初期ロットでは、シールド側面に歪みがあり、交換対象となっていましたが、私が買ったモデルは歪みの無いシールドになっていました。(MODEL:AR3の刻印が入ったバイザーが改良版)

しかし、それでもやはり、他の方のレビューにもあるように、シールド側面の歪みは完全に無くなっていないのと、境目がの厚さ気になり、やや視界が狭まる印象があります。

車の交通量が多い道路や、他のレーサーが大勢いる状況ではいささか後方確認が取りづらいです。使うシーンと言えばタイムトライアルなど、混戦状況がないレースになるかと思います。

側面の歪みと境目に関しては、標準シールドをよい改良した「ARS-3 SHIELD」という専用シールドが別売りで存在します。「ARS-3 SHIELD」は素材も薄手のポリカーボネイト製で視界もクリア。重量に関しては何と半分の約21gです。

レンズカラーはスモーク、ブルーミラー、ピンクミラーの3色が用意されており。可視光線透過率はそれぞれ44%、54%、88%。天候に合わせて使い分けられるラインアップです。

AERO-R1でシールドを本格的に使いたい人は絶対にこっちをオプションで買った方がよいでしょう。

AERO-R1とZENARD(ゼナード)どちらがいい?

ここで迷うのが、OGKカブトのフラッグシップヘルメット「ZENARD(ゼナード)」です。私も一度ゼナードを付けて走ったことがありましたが、あのヘルメットの軽量さと快適さは忘れることができません。

さすがOGKのフラッグシップモデルだけあり、値段に見合っただけの性能はあります。ゼナードは定価だと29,000円前後とやや高めですが(AERO-R1は19,000円)、楽天やAmazonだとかなりAERO-R1と変わらないくらい安く手に入れる事が可能です。

どちらを選ぶか、もちろん用途によりますが、流石に快適性はAERO-R1よりもゼナードの方が勝ります。

ここまでAERO-R1について書いておいてなんですが、日常的なの練習やロングライドを楽しむ場合にはゼナードに軍配が上がるでしょう。

より50km/hの速度域で6.02W削減できるエアロ効果を優先するか、より快適性を優先するか・・・。

個人的に、OGKの上位モデルで用途別に分けるとしたら・・・

 

・ヒルクライム、通常の練習、ロングライド
→ゼナードまたはFLAIR(フレアー)
※フレアーはOGKの最軽量ヘルメット(2018年5月時点)

・クリテリウム、その他一般的なロードレース
→AIRRO-R1(シールド無し)

・タイムトライアル
→AIRO-R1(シールド有り)

といった配分になるかと思います。

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AERO-R1インプレまとめ

と、まぁ色々書きましたが、総じてAERO-R1はおすすめできる良いヘルメットです。コスパもよい。

細かく用途別に分けるとゼナードやフレアーといった選択肢が勝る場合もあるかもしれませんが、基本的にオールラウンドに使えるショートエアロヘルメットです。

「とりあえず興味本位で買ってみよ」でも全然後悔しないレベルですのでおすすめ。

その他AERO-R1特徴まとめ

メリット

  • エアロヘルメットにしてはめっちゃ軽い
  • オールラウンドに使える(見た目も)
  • 通気性能はかなり良い
  • 夏でも快適
  • 後頭部の空気の乱れは確かに無くなる

デメリット

  • シールドを本格的に使う人は別売りのARS-3 SHIELDを買った方がよい
  • もっとよいショートエアロヘルメットが出るかもしれない

デメリットというデメリットは特に思い当たりませんでした・・・。

今後しばらくは普段の練習でもこのAERO-R1を使っていこうと思います。

 

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