前回コチラの記事でアンケートを募集させて頂いたように、2016年3月19日に初めて自分のロードバイクにガラスコーティングを施してもらいました。その様子をレポしていきます。写真と共にお楽しみ下さい。
アンケートに対する回答はまた別記事にて特集します。合計で44名の方々にご回答頂きました!ご協力誠にありがとうございました><
車コーティングの専門家によるコーティング
今回コーティングをしてもらったのはコーティングを専門としている私の知人I氏です。I氏は日本とオーストラリアを中心に世界各国を股にかけ培ったコーティング技術を武器に、独立してCRUZという自社ブランドを立ち上げ、世界各国の車をコーティングしているプロ中のプロなのです。その技術と使用するコーティング剤は普通の「自転車屋」が施すコーティングでは辿り付けない領域にある代物です。
↓I氏
ちなみにI氏自身もサーフィンやトライアスロンといった肉体派スポーツが生活の一部となっており、そこらのサイクリストでは太刀打ちできないレベルの肉体の持ち主である。
早速コーティング下準備
今回コーティングしてもらう私のロードバイク。お馴染みのスペシャライズドです。3ヵ月くらいまともに掃除しておらず、泥とオイルまみれである。すみません。 果たしてどう生まれ変わってくれるのか><
↓申し訳ない汚れたち
まずはフレームを綺麗に洗浄
コーティング下準備として、まずはフレームの泥やオイル汚れを綺麗に落としていきます。
「普段はどんな風に洗浄してるんですか?」との質問に私が提示した回答はサイクリストにはお馴染みのフィニッシュライン バイクウォッシュとウェス(ワイプオールX70)でした。そして普段通りバイクウォッシュをシュッシュッと吹き付け、ウェスで拭いていきます。
私「こんな感じです・・・」
I氏「あ~・・・車でこれやるとブン殴られますね(笑)」
Σ(・□・;)
すみません・・・完全素人です。。。
コーティングにおいてはコーティング前の下処理が何より大事。汚れを落とす際も、私のように洗剤ぶっかけてウェスでゴシゴシこすってしまってはフレーム表面が傷だらけになってしまうそう。とにかく最初の下処理と最後の磨き上げは命だそうです。
ここでI氏が持ちだしたのが普段から愛用している専用の脱脂剤とマイクロファイバータオル。バイクウォッシュを使う前にこの脱脂剤で汚れを浮かしていきます。なお具体的な脱脂剤名は企業秘密とのこと。
その後、脱脂材を拭き取り、仕上げとしてバイクウォッシュを吹きかけ、丁寧に拭き上げていきます。
ホラ!
この時点でメッチャ綺麗!!!既に満足感ハンパない。もうこれでいいんじゃない!?くらい3ヵ月分の汚れが落ちました。これで下地が完成です。
ちなみに、コーティングといえば↓のようなポリッシャーを想像する方も多いでしょう。
今回は使用しません。
なぜなら私のフレームはマット仕上げだから。マット仕上げの場合ポリッシャーを使ってツルピカにしてもしょうがないので、研磨は不要です。また、自転車のように曲面が多いものには基本的にはポリッシャーは向いていないとのこと。自転車を磨く際は基本的に手作業での磨きとなるようです。
この後のコーティング剤を塗る際も同様なのですが、マットフレームでもツルツルフレームでもコーティングによって元のフレームの質感が変わる事はほぼありません。
いよいよコーティング剤を塗る
フレームの汚れが綺麗になったらいよいよコーティングを施していきます。その前に気になるいくつかの疑問を・・・
ロードバイクの分解は必要ない?
基本的にはタイヤと付属品(ライトやサイコン)などを外せばOKです。今回、ロードバイクの場合、コーティングはスプレーではなく、専用のスポンジとハケで塗っていきます。塗る必要がある部分だけ繊細に塗ることが可能です。従って、クランクやギア、ディレイラ、ブレーキ等は取り外す必要はありません。スポンジとハケでフレーム部分のみコーティングしていくので、コーティング剤がギアやBBなどの駆動部分にかかる心配もなく、影響もありませんのでご安心を。
使用するコーティング剤は?
今回使用するコーティング剤は、実験も兼ねて2種類。どちらもガラスコーティングです。
1つめは自働車業界で多く使用されており、実績と信頼性の厚いコーティング剤。今回はこちらをメインとして使用しています。
そして2つめはI氏が数百種類ものコーティング剤を試した結果、最も耐久性と撥水性に優れたコーティング剤。間違いなくコーティング剤の中はトップレベルのもの。2つめのコーティング剤は左フロントスポークに使用しています。1つめとどのような差があるのか後日確かめてみます。
なお、脱脂材と同様に具体的なコーティング剤の製品名は企業秘密だそうです。
コーティング剤といっても良い物からイマイチなものまで千差万別。それぞれのコーティング剤の特性と性能を見極めるのに多大な時間と費やしているのでI氏にとっては命そのもの。企業秘密も納得です。
ちなみに今回使用したコーティング剤はどちらも専門業者にしか出回らないもので、我々一般消費者が手に入れるのはほぼ不可能とのこと。うーん、やはり専門家は違いますね。。。
コーティング剤を塗っていく
専用のスポンジを使ってフレームにコーティング剤を丁寧に塗り塗り。コーティング剤を間近で見た感想は「おぉ、意外と水っぽい・・」でした。そう、水のようにスーッと伸びていくのです。私がやるとムラだらけになるんだろうなぁ。。。
フレームに塗るコーティング剤による皮膜の厚さは約0.25ミクロンほど。つまり0.00025ミリというとてつもない薄さです。最初はコーティングによる重量増を気にしていましたが、実質コーティングによる重量はプラス1gにも満たないという結果でした。
そしてコーティング剤を塗り終わった後で仕上げにもう一つ別の溶剤を塗っていきます。これはコーティングのムラを無くす役割と撥水性を高める役割を担っています。その後丁寧にマイクロファイバーを使って磨き上げ。例によって具体的な溶剤名は秘密です(笑)
↓下の写真がコーティング剤を塗り終わった直後の様子。コーティング剤は2時間程で乾きます。この時点ではまだ乾いていないので、コーティング剤が反射してツルピカ状態。
↓少し時間が経ったころ。元のマットな質感に戻りました。
そしてその後約24時間で完全硬化するそうです。その間はできるだけ物に触れたりしないように丁寧に保管します。
そもそもコーティングのメリットとは?
これもアンケートで多かった疑問の一つでした。そもそもコーティングのメリットは主に次の通りです。
- 1.見た目が美しくなる
- 2.傷、汚れが付きにくくなる
- 3.メンテナンスがめっちゃ楽になる
特記すべきは3のメンテナンス性です。コーティングしたことにより0.25ミクロン程の皮膜ができ、撥水性は高まり、当然汚れや傷はつきにくくなります。ただ、多少の泥汚れやオイルはどうしてもフレームに付着します。これは外を走る乗り物の特性上どうしようもありません。
しかしコーティングした後のフレームはメンテナンスの手軽さが特記事項なのです。通常であれば洗浄液やオイル落としを使って取り除く汚れが、ウェットティッシュでサッと拭くだけで一発で取れます。これまでの比ではないくらいメンテナンスが楽になります。その分美しさと愛着も数倍に。今回のコーティングの耐久年数は約1年間。その間手軽な拭き取りで比類なき美しさが持続可能なのです。
コーティング完了!!
いかがでしょう!コーティングのプロによるロードバイクコーティング。新車のマットな輝きを取り戻しました!
今回施してもらったコーティングで驚いた点は次の3つ
- 下地処理が何より大事
- 専門業者でしか入手できないコーティング剤
- コーティング剤の良し悪しも千差万別
- 元のフレーム質感は全く変わらない
これまでロードバイクのコーティングにはあまり目を向けていませんでしたが、結果としてロードバイクにおけるコーティングはかなりおすすめできる内容となりました。今後1年間のメンテナンスが大幅に楽になり、新品の輝きを保ち、より一層自分のロードバイクに愛着が湧くようになりました。これからも宜しく頼むぜ相棒!!!
特に今回はフレームの重量増や駆動部分に対するデメリットが無い!ということが分かっただけでもかなりの収穫でした。同じような不安を抱えている方も多くいらっしゃると思います。その点は解消されました。
コーティングのCRUZ
今回のコーティング内容はI氏が運営するコーティングブランド「CRUZ」によるコーティング施工です。車コーティングを長年施してきた確かな技術と実績があってこそのコーティング。一般的なロードバイク専門店が行うコーティングとは少し異り、よりコーティングに特化した上位のコーティングを施してくれました。
CRUZ自体は愛知県春日井市に本拠地を置いており、お近くにお住まいの方は持ちこみでロードバイクコーティングが可能です。
遠方の場合はロードバイク運送サービスを使用したサービスも行っています。(ちょっと配送料高いですが)
当サイト経由でお申込みの方は特別に先着5名様まで直接持ち込み場合は税込10,800円、運送の場合は税込21,600円で施工可能です。
また別途当サイトでも正式な申込みフォームを設けようと思いますが、現時点でより詳細が知りたい方や、早速お申込みをされたい方はコチラのCRUZ公式facebookページからメッセージをお送り下さいませ。(現在は手段がそれしかないので・・・)
その際、当サイトを見ての申込みである旨を伝えて頂ければOKです。
是非コーティングのプロによる本場のコーティングをご堪能下さいませー^^
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