前回のコチラの記事で、友人宅でスピンバイクを体験した事を書きましたが、その熱冷めやらぬうちに私もとうとうロードバイクの室内トレーニング用にスピンバイクを購入しました!私が購入したのはハイガー産業から出ている「スピバイク HG-YX-5002」です。実践的なスピンバイクとしておすすめできます。
全2回に分けてレポートしていきます。今回の「その1」は購入経緯とスピンバイク選びのポイント。次の「その2」は実際に使った感想・インプレです。
では購入経緯とスピンバイク選びのポイントを見ていきましょう。
そもそもスピンバイクとは
そもそもスピンバイク(スピニングバイク・スピナーバイクともいう)とはフィットネス用のエアロバイクよりも、よりアスリートお向けに開発された室内向けトレーニングバイクですう。よりロードバイクに近い形で高ケイデンス、高負荷、長時間のトレーニングが可能となりまます。
「ローラー台使えよ・・・」という声が聞こえてきそうですが、前回書いたように、スピンバイクの最大のメリットは「乗りたい時にすぐ乗れる」です。回したいと思った瞬間に「すぐそこにペダルある」ことは大きなメリットです。私も3本ローラー「エリート アリオン AL13」を持っていますが、しばらくは今回買ったスピンバイクHG-YX-5002で室内トレーニングを実験してみようと思います。
ポイントは「騒音」「重量」「サイズ」「調整」「予算」
私がスピンバイクを選ぶにあたって選択基準としたポイントは次の通りです。
- 1.ベルト式で騒音が少ないか
- 2.フライホイールは16kg以上か
- 3.横サイズは55cm以下か
- 4.細かいポジション調整ができるか
- 5.値段は8万円以下か
ではそれぞれのポイントを見ていきましょう。
1.ベルト式で騒音が少ないか
スピンバイクの駆動方式は主に2種類あります。
- チェーン式
- ベルト式
チェーン式は普通の自転車と同じく金属のチェーンを回してホイールを回転させます。
ベルト式はチェーンの代わりにゴム製のベルトを使用します。
チェーン式と比べ、ゴム製のベルト式の方が圧倒的に騒音が少ないのです。負荷をかけなければかなり静寂。3本ローラー(エリートアリオン)の5分の1以下の音です。回してもテレビの音も余裕で聞こえるし、何よりマンションで夜間使用しても全く騒音問題にならないくらい。(建物によっても違うかもしれませんが)
私も家族(妻・子供)とマンション住まいなので、この静音性は必須でした。子供が寝た後にトレーニングできるし。そしてこの静寂を実現できるのはベルト式のみです。 従って駆動部分がベルト式であることは必須条件でした。
ハイガー産業のスピンバイクは安いモデルからハイエンドまで全てベルト式ですが、他メーカー(ジョンソンテックとか)の場合、10万円以下のモデルは大体チェーン式です。 その点は注意しておきましょう。
→ベルト式スピンバイクのラインナップはコチラを参照
→ハイガー産業のスピンバイク一覧はコチラ
2.フライホイールは16kg以上か
フライホイールとはスピンバイク前部についているディスクのことです。自転車のホイールにあたるこの部分は商品によって10kg~25kgと様々です。負荷装置を使わない場合、このホイールの重さで回転の負荷具合が変わります。当然重い方が高負荷です。
正直、負荷装置を使えばこの点はどうにでもなるので、あまり重要視されないかもしれませんが、摩擦式の負荷装置を使用すると少なからず騒音が発生します。ホイールが軽ければ軽い程負荷装置を強くする必要があるので、騒音もちょっと発生します。
そうなれば先述したベルト式の静寂性メリットが少なくなってしまうのです。とはいっても、実際使ってみると今回の HG-YX-5002の場合は負荷をかけても夜間気にならないレベルでした。これは製品によって違うかも。
ちなみにフライホイール12kgくらいだと、めっちゃ軽いです。おそらくロードバイクの一番軽いギアくらい軽い。あまり漕いでる感がありませんし、騒音を気にして負荷装置使わずにをパワーを出そうとするとケイデンスが高くなりすぎて足がついていきません。あまり良いトレーニングにもなりません。
騒音を気にしてベルト式を選ぶ場合、フライホイールは最低でも16kg以上あるものを選ぶほうがよいでしょう。騒音を気にしないのであれば、負荷装置でどうにでもなるので、フライホイールの重量はあまり気にしなくてよいかもしれません。
ちなみに、コチラのスピンバイク「リーディングエッジ スピンバイク ST SPN-ST13」はベルト式でデザインも価格もサイコン性能もよさげだったのでかなり迷いましたが、フライホイールの重量が12kgしかなく、サドルの前後調整も無理っぽかったので候補から外しました。
3.細かいポジション調整ができるか
スピンバイクでの練習時も普段使用しているロードバイクになるべく近いポジションで行う必要があります。そのためにはサドル前後・上下とハンドル前後・上下の微調整ができるかどうかが重要でした。
安いモデルだと、上下位置は調整できるのですが、前後位置が調整できなかったり、調整の幅が大ざっぱ(3cm刻みとか)だったりするので、それは避けたい所でした。このスピバイク HG-YX-5002はサドル前後上下とハンドル前後上下の調整が無段階で自由に設定できるので、その点がポイントでした。
ちなみにHG-YX-5002の1つ下のモデルであるHG-YX-5001はサドルの前後上下調整は2cm刻みしか調整できません。またハンドルの上下位置も2cm刻みで可能ですが、ハンドル前後位置は調整不可なので注意が必要です。
最も安いグレードであるHG-YX-5006に至ってはサドルの前後上下調整は3cm刻みしか調整できません。ハンドルの上下位置は3cm刻みで可能ですが、同じくハンドル前後位置は調整不可なので注意が必要です。
4.横サイズは55cm以下か
こちらは私の部屋の収納スペースの関係で、横幅が55cm以下である必要がありました。それ以上になると収納ドアを通れないため、横幅55cm以下も必須条件でした。
部屋に出しっぱなしでよい方は気にしなくてよいかもしれません。
出典:HAIGE
5.値段は5万円以下か
これも予算的な問題なので当てはまらない方もいるかもしれませんが、5万円以下であることが条件でした。予算に上限がないのであればこれよりもっといいスピンバイクは沢山あります。
予算関係なしで、「ベルト式」「細かいサイズ調整可能」な条件を満たしているスピンバイクであればこの「ジョンソン ヘルステックELITE IC7.1」とか「ダイヤコ(DYACO) スピンバイク SB702-3260」「タキザワ パワーマジックマグプラス」がスピンバイクおすすめ最有力候補かなと思います。この2つはロード乗りの中でも人気のあるスピンバイクですね。負荷装置や付属のサイコンが優秀です。この3つは正直迷いましたが、結構商品サイズ自体(特に横幅)が大きかったので、部屋のスペース的に断念しました。
上を見ればきりがありませんが30万円以上するような業務用スピンバイクはどれも高性能で、どれを選んでも遜色ありません。「ジョンソン MATRIX Indoor Cycle IC3(マトリックス インドアサイクル IC3)」とかかなり高スペックでカッコいいですね。予算に上限がないのであればおすすめです。
私は自宅での室内トレーニングに正直30万円も使ってスピンバイクを購入する気にはなれませんでしたが。。。
まとめ:スピンバイク選びのポイント
- 1.ベルト式で騒音が少ないか
- 2.フライホイールは15kg以上か
- 3.細かいポジション調整ができるか
- 4.横サイズは55cm以下か
- 5.値段は8万円以下か
以上5点が私がハイガー産業「スピバイク HG-YX-5002」購入した際のポイントでした。
4.「横サイズは55cm以下か」と、5.「値段は8万円以下か」は人によって必要ないポイントかもしれませんので、この2点を除外するとかなり選択肢が広がります。
ただロードバイク乗りの方で、スピンバイクを使った室内トレーニングを考えている方は少なくとも最初の3点は必須事項とした方がよいでしょう。
次回はスピンバイク導入レポその2「実際に使った感想・インプレ」です。
2016/7/25追記
スピンバイクで1ヵ月トレーニングした結果をレポートしました。
→結果はコチラ
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