一部の千葉県民サイクリストの聖地(?)、私もよく利用する「手賀沼サイクリングロード」。
歩行者レーンと自転車レーンが分かれており、休日には多くのロードバイク乗りが走っています。手賀沼の自然も素晴らしく、とても気持ちがよいサイクリングロードです。
そのサイクリングロードの途中には2017年4月にオープンした道の駅レストラン「野菜レストランSHONAN」があります。
そして久々に「野菜レストランSHONAN」を利用しました。
スリッパに履き替えて下さい
休日の昼頃に野菜レストランSHONANには行くと、ほぼ100%専用駐輪場にはロードバイクが並べられ、レストランの中にはピチピチのサイクルジャージで昼食を取っているサイクリストを目撃することができます。
私もその一人。
野菜レストランSHONANは、1000円前後のメニューで、定食系であればサラダバー、スープ、みそ汁、米、デザートは食べ放題なので、結構ガッツリ食べることができます。
ちなみに私のお気に入りは豚のしょうが焼き定食。
そんな野菜レストランSHONANには入口にこのような注意書きがあります。
バイクシューズの方はこちらのスリッパに履き替えて入店願ます。
そしてその横にはスリッパの無料貸し出しが・・・
バイクシューズの方
スリッパに履き替えお願いいたします。こちらのスリッパスリッパをご用意しております、お使い下さい。
※「スリッパスリッパ」となっている所はツッコまざるを得ない
何という心づかいでしょう。
・・・・正確に言うと、サイクリストに対する心づかいというよりも、クリートでカツンカツン歩き回られることによってレストランの床が傷ついてしまう事を回避するためと、他のお客様への配慮といった方が正しいかもしれません。
私はある種の感動と共に、自分のマナーを見直すよい機会を与えて頂いた事に感謝しました。
周りからはどう見られているだろうか
「慣れ」とは恐ろしいもので、今となってはもはやピチピチのサイクルジャージでビンディングシューズを履きながらコンビニに立ち寄ったり、ベンチで休憩しする事に何ら違和感を覚えなくなった自分がいます。
恐らく多くのロードバイク乗りの方もそうでしょうし、集団で行動している場合はその感覚が10倍くらい強まります。
ですが、よくよく振り返ってみると、ロードバイクに乗らない人たちにとっては、ピチピチのジャージでつま先の上がったビンディングシューズを履いて、カツンカツンとペンギンのように歩く姿は、どうしても「違和感」しかありません。
特に野菜レストランSHONAN等の飲食店においては、「レストラン内の皆が気持ちよく食事できる事」が最優先であって、やはりそれを阻害する要素は極力除外すべきでしょう。
クリートカバーでは不十分
このスリッパを見て、「クリートカバー着ければよいのでは?」と思った方もいらっしゃるかと思います。私も最初はそう思いました。
しかし、こと野菜レストランSHONANの床は予想以上に柔らかいフローロング材でできており、クリートカバーをつけていてもビンディングシューズの硬いかかとや、クリートカバー、シューズのエッジで傷付いてしまう可能性があります。
そもそも勘違いしてはいけない。
クリートカバーはクリートを保護してクリートの寿命を延ばすものであって、床を傷つけない事を保証したものではありません。
(スピードプレイのクリートカバーが良い例かも)
このレストランに限らず、小さい子供やお年寄りが多く訪れる飲食店の場合は、柔らかめのフローリングが木材が使われている事が多いので、なおさら注意が必要です。
やはり自前のスリッパを・・・
このような理由から、野菜レストランSHONANではスリッパの貸し出しを実施して頂いていると思うのですが、そこにはやはり共有スリッパならではの問題も発生します。
いや、これは問題というか、単なるわがままなのですが・・。
ご存じの通り、ビンディングシューズを履いているサイクリストの足はめっちゃ蒸れている。
冬ならまだしも、夏場のビンディングシューズの中なんてそれはもうヒドいもので、シューズを脱いだら真っ先に足シャワーを浴びたいくらいに汗で蒸れている。
そんな足でスリッパを共有する。
(自分の前は誰の足が入っていたかは分からない)
誰しも一瞬ためらうであろうことは想像に難くない・・・。
どうしてもやはり気持ちいいものではない。
これはもう自前のスリッパを用意する他道はありません。
という事で、私も以後お店で昼食を取る予定の場合は、コンパクトな折りたたみスリッパを持参することに致しました。
ビンディングシューズの皆様、野菜レストランSHONANに立ち寄る際は是非スリッパを持参下さい・・・m(__)m
共存とサイクリストのマナー
とても有難い事に、手賀沼サイクリングロードは私達サイクリストを受け入れて頂いています。
しかし、この現状が当たり前と思ってはいけない。
この有難い環境がいつまで続くかは私達一人ひとりのマナーとモラルにかかっています。
マナーを守らなかったり、他の利用者に迷惑をかけるような事をしていると、ある日突道の駅から自転車用駐輪場が撤去され、野菜レストランSHONANはサイクリスト立ち入り禁止になった・・・なんてことが起こってもおかしくありません。
手賀沼に限らず、どこでもそうですが、
「自分だけなら分からないだろう」
という甘い考えは必ず排除しないといけません。
という事で、改めて普段の自分の立ち振る舞いを見直す機会を与えてくれた手賀沼サイクリングロードと野菜レストランSHONANに感謝です。
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