フィニッシュライン:チェーンオイルの比較・選び方(入門編)

ロードバイクのメンテナンスに欠かせないのがチェーンオイルの注油です。チェーンオイルには様々な種類がありますが、果たしてどのように選べばよいのでしょうか?

今回は入門編として、ロードバイクチェーンオイル使用率No1のおすすめブランド「フィニッシュライン(FINISH LINE)」シリーズからその違いを見ていきます。ロードバイクメンテナンス初心者の方は必見ですね!ベテランの方もフィニッシュラインの性能の違いを改めて復習してみて下さい^^

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スプレータイプではなく、ボトルタイプを選ぶ

慣れている方にとっては当然のことかもしれませんが、基本的にロードバイクのチェーンオイルにはボトルタイプの1滴1滴チェーンオイルを注すタイプを選びましょう。
オイルを注す部分はチェーンの1コマずつです。チェーンの外装ではなく、コマの中ですね。細かなメンテナンス方法についてはまた別記事で紹介します。

フィニッシュラインのオイル種類の比較。違いは?

では早速、おすすめオイルであるフィニッシュラインのオイルの特徴を見ていきましょう。フィニッシュラインのオイルは4つの種類に分かれています。

  • ドライルブ
  • ウェットルブ
  • セラミックワックスルブ
  • セラミックウェットルブ

ではそれぞれ特徴を比較して見ていきましょう。

ドライルブ

最もスタンダードなタイプ。赤いパッケージが目印です。

【メリット】
万能タイプ。オンロードでもオフロードでもあらゆるシーンに万能に対応できるように設計されたバランスオイルです。「ドライルブ」とその名の通り、比較的サラサラしたタイプのオイルなので、注油した後にホコリなどの汚れが付きにくいのも特徴です。

【デメリット】
次に紹介するウェットタイプとの比較となりますが、ドライなため、雨には強くありません。またウェットよりは揮発性が高いので、距離としては150km~200kmを目安に注油してあげるとよいでしょう。

【推奨用途】
普段練習・街乗り・その他オールマイティ
おそらく一番売れているオイルです。最初に買う1本や、何を買えばいいのか分からい場合にはひとまずこのフィニッシュラインドライを選択しておくとよいでしょう。

ウェットルブ

雨の中での走行や、シクロクロス、クロスカントリー等、比較的ハードなシーンで活躍するのがこのウェットルブです。

【メリット】
ドライルブがサラッとしているのに対し、こちらのウェットはドロッっとしたオイルです。粘度がとても高く、雨や水に流されにくいのが特徴です。潤滑性、防錆性、耐久性が長時間持続します。油膜保持力は最も高いでしょう。

【デメリット】
粘土が強いため、チェーンに汚れが付きやすいです。ウェスで拭き取っただけではなかなか落ちてくれません。ちゃんとメンテナンスしないとチェーン周りの寿命に影響します。
シクロクロスなどの場合はどんなオイルを塗っても泥まみれになるので、どの道都度綺麗にしてあげる必要がありますが、街乗りの場合でもホコリや泥を吸着しやすくなります。

【推奨用途】
雨の日・シクロクロス・ハードなシーン

セラミックワックスルブ

ドライルブの進化形。最もドライなチェーンオイルです。

【メリット】
セラミックの粒子を配合したオイルで、セラミック粒子が潤滑剤となります。かなりの抵抗削減が期待できます。最もドライなので、汚れの付きにくさも最も付きにくいです。
(注油前によくボトルを振って粒子を混ぜて下さい)

【デメリット】
最もドライが故に、油膜保持力も持続時間は短いです。乗る前と130kmごとくらいの注油が目安でしょう。また水にも弱いため、雨の日の使用は避けたほうがよいです。

【推奨用途】
晴れの日のクリテリウム・舗装道路でのレース・ヒルクライム

セラミックウェットルブ

ウェットルブの進化形。

【メリット】
粘度や特徴はウェットルブと同じで、粘度がとても高く、雨や水に流されにくいのが特徴です。潤滑性、防錆性、耐久性が長時間持続します。そこにセラミック粒子が配合され、より抵抗が低くなるようになりました。
(注油前によくボトルを振って粒子を混ぜて下さい)

【デメリット】
ウェットタイプと同じく、汚れが付きやすいです。

【推奨用途】
雨の日・シクロクロス・ハードなシーン

フィニッシュラインのキャップが開かない??

フィニッシュラインの注意点として、初めて使われる方が「あれ?」っとなるのがキャップの開け方です。
フィニッシュラインのキャップは誤飲防止のためのスクリューキャップが採用されています。

空ける時は「キャップを押しながら反時計回り」に回す必要があります。回す際に「パキパキ」っと音がして空回りしている時は押す力が足りません。その場合は一度思いっきり押して回して下さい。

また締める時は逆で「軽く」押して時計回りに1回転半くらい回します。締める際に強く押しすぎると、キャップが壊れたり、次回開ける時が困難になってしまうので注意が必要です。

明ける時は強く押しながら。締める時は軽く押しながらキャップを開けてあげましょう。

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どのフィニッシュラインがおすすめ?

それぞれのボトルオイルは60mlタイプと120mlタイプがあります。色々試してみたい方は60mlをいくつか揃えるのもよいでしょう。頻繁に使用するタイプは120mlでもよいと思います。

どのオイルを選ぶにしろ、チェーンを綺麗にしてから注油する事が大事ですね。オイルは塗りたくればよいというものではありません。チェーンの一コマ一コマにやさしく注油し、チェーンの周りに着いたオイルはしっかり拭き取ってあげましょう。

今回はロードバイクチェーンオイル入門編として、最も有名なフィニッシュラインシリーズの紹介でした。チェーンオイルにはまだまだ様々な種類があります。シマノやワコーズ等々。特にワコーズのオイルは上級者の間では人気ですね。
→参考:ワコーズによるチェーンクリーニングの様子

用途を見極めて、シーンに合ったチェーンオイルを適切に選択できるようになりたいですね!

フィニッシュラインはAmazonでも楽天でもどこでも気軽に手に入ります。価格も高くはないので、わざわざWiggle等の海外通販を使う必要もないでしょう。

 

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