SPDとSPD-SLペダルの違いは何か?どっちを選ぶべき?

ロードバイクを乗り始めた初心者が必ずぶち当たる壁。それがペダルとシューズを固定するビンディングペダルです。

信号待ちで隣のロードバイクが「バチンッ」と音を鳴らしてペダルをハメる姿は印象的ですよね。私もロードバイクを始めるまでは、そもそもペダルを固定するという概念がなく、初めて知った時はとても驚いたことを覚えています。

ペダルを普通のフラットペダルからビンディングペダルに変えようとすると「ペダル変えたい・・・。SPDとかSPD-SLとかあるみたいだけど、結局何が違うの?」という疑問に当たる事でしょう。ここではロードバイク初心者向けにSPDペダルとSPD-SLペダルの違いやメリットデメリットについて書きます。

スポンサーリンク

SPDとSPD-SLとは?

まず、勘違いしやすいですが、SPDとSPD-SLというのは、シマノが制作してるビンディングペダルの規格のことです。スピードプレイやタイムといった他のメーカーのビンディングペダルにSPD・SPD-SLといった区別はありません。ほとんどのロード乗りはまず最初にこのシマノSPDペダルとSPD-SLペダルに行き着くことになるでしょう。

SPDペダルとは

もとはマウンテンバイク用のビンディングペダルです。

クリート(シューズ裏の止め具)は小型で、専用ビンディングシューズの底の凹んでいる部分に取り付けます。クリートが出っ張らず歩きやすいため、自転車を降りた後の歩行も容易です。

私が良く使っていたのは、片面がSPDの固定具がついており、もう片面がフラットになっているフラットSPD「シマノ PD-A530」です。

片面がフラットペダルなので、スニーカーでも気にせず街乗りに多用できるというメリットがあります。

↑片面はフラット

SPD-SLペダルとは?

ロードバイク用にSPDを改良したモデル。3つの点でペダルを固定する。クリートは大きく、靴底に直接固定する仕組み。力の伝達力は大はばに向上します。

上記のSPDは拇指球に1点ピンポイントで力が伝わる感覚ですが、SPD-SLはクリートの面積も広いので少し広い面にも力をかけられます。ロードバイクっぽさやダイレクト感を求めるのであれば絶対SPD-SL。

ただ、クリートが大きいので、基本的に歩行には適しません。

一応歩行する際にクリートを保護するクリートカバーもあります。(私はほとんど使ったことない)

最初はペンギン歩きみたいになりますが、慣れれば歩行も問題ありません。クリートカバーなしだとクリートは削れやすくなるけど。ちなみに、シマノSPD-SLに使用できるクリートは黄・青・赤の3種類があります。

黄→青→赤の順にクリートの遊び幅が少なくなり、上級者向けとなります。

このクリート3種類についてはコチラの記事に詳しくまとめていますので、ご参照下さい。

ちなみに、私はSPD-SL歴は長いけど、ずーっと黄色を使っています。赤は固すぎて・・・。この辺は個人差があると思います。

SPD-SLのグレードは下記の通り。

PD-R540(ティアグラ)
PD-R540-LA(ティアグラ)
PD-R550 (ティアグラ)
PD-R7000(105)
PD-R8000(アルテグラ)
PD-R9100(デュラエース)

下に行くほどグレードが高くなります。主な違いは重さと耐久性、そしてペダルの回転しやすさです。

基本的にクランクやギアといった他のコンポーネントと合せることが多いですが、ペダルは独立して交換される機会も多いので、コンポのグレードとはバラバラのひとも結構います。

私もその一人。ペダル以外は一式R9100系デュラエースですが、ペダルだけひと世代古いR6800系アルテグラのSPD-SLを使用しています。

最初は105のSPD-SLでも良いや、と思われる方も多いかもしれませんが、値段も3000円程しか変わらないので、上位グレードのアルテグラのSPD-SLを購入することをおすすめします。主な違いは重量(PD-5800の105ペダル→265g、R8000のアルテグラペダル→248g)。安く済ませたい場合は105でもよいですが、PD-R8000(アルテグラ)は+3000円でアルテグラグレードが手に入るシマノパーツの中でも最もコスパのよいパーツの一つです。

SPDとSPD-SLペダルの違いを簡単にまとめると

  • SPD:もとはマウンテンバイク用のビンディングペダル。街乗りには適している。
  • SPD-SL:ロードバイク用のペダル。本格派。

SPDとSPD-SLペダルどっちを選ぶべき?

まず結論から言うと、最初からロードバイク向けのペダルであるSPD-SLを買ってしまって問題ないです。

な理由は2つ。

①SPDを買うと絶対にSPD-SLの方が欲しくなる
②パワーの伝達力が違う
③SPD-SLは実はスニーカーでもペダル漕げる

理由①SPDを買うと絶対にSPD-SLの方が欲しくなる

恐らくSPDかSPD-SLを迷っている方の殆どは「最初は念のためフラットペダルに近いSPD-SLにしとくか・・・」と思われているかと思います。

断言します。

ソッコーで物足りなくなってSPD-SLに変えたくなります。

ロードバイクでペダルを交換したいということは、より速さを求めているという事です。利便性だけだったら付属のフラットペダルのままでいいんです。

ただ、速さを求めるのであれば絶対にSPD-SLの方がおすすめです。

私も最初フラットペダル兼用のSPDペダル「PD-A530」を買って装着しましたが、全然物足りないですし、ましてやフラット部分を使うことなんて全く無かったです(笑

そして意外と大事なのが見た目。「圧倒的ロードバイクっぽさ」。

SPD-SLにするといかにもレーシーなロードバイクっぽさが出ます。この見た目の変化によるモチベーションUPは意外と大事です。「お、俺ローディーっぽい」という自己暗示がよりロードバイクを楽しく、より速くしてくれます。

理由②パワーの伝達力が違う

個人的にSPDとSPD-SLは圧倒的パワー伝達力の差があります。

当然SPD-SLの方が上。

理由③SPD-SLはスニーカーでもペダル漕げる

「でも気軽にスニーカーでロードバイク乗る事もあるかもしれないし・・・」

これも私の経験からなのですが、SPD-SLはスニーカーでもランニングシューズでもほとんど問題なく漕ぐことができます。

もちろんビンディングシューズではないので、パワーの伝達力は劣りますが、「ちょっとそこまでの街乗り」「10kmくらいのサイクリングで」程度であれば全く問題なく、慣れればフラットペダルの時と変わらない感覚で漕ぐことができます。

ただ、ペダルが若干斜めになっており、滑り止めはついていないので、雨の日だけは注意が必要です。濡れると踏み外す場合がありますので。晴れている日の街乗りであれば全く問題なし。

【参考記事】
スニーカーでビンディングペダルは使用できるのか?

スポンサーリンク

SPD-SL用のビンディングシューズは?

ビンディングペダルを買ったらビンディングシューズも買わなければなりませんね。私はここ数年シマノのビンディングシューズR171を使っています。上から2番目くらいのグレードです。主な違いは軽さとソールの方さ。基本的にグレードが上がる程レース仕様になってソールが硬くなります。その方がペダルに力が入るので。

ただ、こちらのモデルはもう古い世代なので、生産はされていない様子。悲しい・・・・

2018年6月現在であればとりあえずレース仕様のモデルにするのであればシマノビンディングシューズの中でもセカンドグレードのSHIMANO RC9がおすすめ。

ちょっと価格を抑えたエントリーモデルであればSHIMANO RP3などのビンディングシューズがおすすめです。

が、やはりドンドン上位グレードのものが欲しくなるのがロードバイク乗りの性なので、個人的には上位モデルの をおすすめします。

ちなみにSPD-SL用のビンディングシューズは基本的にクリートが小さいSPDのクリートを装着することができません。ただ、アダプターを使えばSPDペダルも使用することができます。私は使った事ないけど・・・。

SPDとSPD-SLペダルどっちを選ぶ?まとめ

ということで、最初に買うビンディングペダルはSPDとSPD-SLペダルどっちにすべきか?
に対する私の回答は

「最初からロードバイク用のSPD-SLペダルを買った方がよい」です。

うん、絶対最初からSPD-SLの方がおすすめです。

特にPD-R8000(アルテグラ)

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

タイトルとURLをコピーしました