ホイールの中でも人気のマビック キシリウム(Mavic Ksyrium)シリーズから2016年モデルが発売されて早数ヵ月。キシリウムシリーズの中で最も人気がある(よく売れている)のは「キシリウムエリート2016」でしょう。値段的にも性能的にも最も手に入りやすい領域にあるかと思います。
また今回マビックキシリウムシリーズ2016年度モデルで最も変化の大きいホイールがこのエリートでもあります。
まずはエリート2016年モデルの基本スペックを見てみましょう。
- 価格:10万円くらい
- ペア重量:1550g(フロント680g リア870g)
- スポーク形状フロント:エアロ(きし麺状のやつ)
- スポーク形状リア:エアロ(きし麺状のやつ)
- リム表面:普通のアルミ
- リム形状:ISM4D
- カラー:黒、レッド、ブルー
では今回具体的にどこが変わったのか見ていきましょう。
キシリウムエリートの3つの変化
主な変化は次の3点です。
- リムがISM4Dとなった
- リム幅が広がり25Cタイヤ対応に
- フリーとニップルのカラーが3種類
リムがISM4Dとなったリム
2015年モデルまでエリートはISMという、いわゆる普通のリムでしたが、2016年モデルからISM4D仕様となっています。
こちらのキシリウム性能比較の記事にも書きましたが、キシリウムのリムタイプは大きく3つに分かれます
- エキップS・エリートS(2015年モデルまで)→ISM
- SLE・SLS→ISM3D
- SLR・エリート2016年モデル→ISM4D
ちはみにISMとは「インター・スポーク・ミリング」の略です。
それぞれの違いは何なのでしょうか?
ISM→所謂普通のリムです。特に説明なし。
ISM3D→軽量化を図るため、リムの上面と側面の不要な部分を切削しています。
ISM4D→ISM3Dをさらに発展させてリム上部と側面の「角」をなくしています。より軽量、よりエアロ形状で空気抵抗を減らすような加工です。
画像:MAVIC公式サイトより
ISM→ISM3D→ISM4Dとグレードアップされるにつれて、剛性はそのままに軽量化と空気抵抗の低減が図られています。昨年までは20万超えの高級ホイールにしか採用されていなかったISM4Dが徐々にマビックホイールに浸透してきています。これは嬉しいですね。
なおエリート以外のキシリウムシリーズにも徐々にISM4Dが採用される予定のようです。
リム幅が広がり25Cタイヤ対応に
リムの幅が広がり、25Cのタイヤが装着可能となりました。
これも世の23C→25Cの流れを組み込んだ改良でしょう。
リムのワイド化が行われるということは、それだけ重量が増えるということにもなります。どのホイールメーカーも、いかに重量を増加させずにワイド化を行い、強度や剛性を保つかに試行錯誤しているようです。その中で今回のキシリウム2016年モデルはこれまでのキシリウムと比べてわずか30gの増量に抑えられています。
フリーとニップルのカラーが3種類
黒だけではなく、ブルーとレッドが加わりました。カラーバリエーションも増え、カスタマイズが楽しくなりますね!ホイールは一度組み込むとなかなか頻繁には変えない場合も多いでしょう。そうなるとやはり無難な黒を選ぶ方が多いのかもしれません。
でも他とは違う色が選べるのは嬉しいですね!
10万円前後の嬉しい価格
今回のエリート2016バージョンはリム形状がISM4Dへと大幅に変更されたことで、これまでとは別物のホイールになったと考えてもよいかと思います。価格も10万円程というホイールとしては手にしやすい領域にあります。
これは初期ホイールカスタマイズで上げた10万円前後のラインナップに新たに加える1品となりそうです。→マビックキシリウムのスペック詳細記事
格安での購入は・・・
海外通販大手のWiggleでのマビック取扱いはありませんでした。
同じく海外通販のサイクリングエクスプレスでは2016年モデルの取扱いは現時点(2015年10月)ではなし。ただし2015以前モデルであればとても安く手に入ります。
国内での購入でしたら楽天かAmazonでの購入が手早いでしょう。
まだ取扱数は少ないですが、楽天であればカラーが自由に選べる店舗があります。
(値段も若干楽天の方が安い・・・?)
Amazonは今の所カラーブラックとレッドのみ取り扱いでした。
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