少し前の登場になりますが、WiggleのオリジナルブランドであるPrimeシリーズから、あの「Ceramic Speed」とコラボした新ホイール・・・
Prime – BlackEdition X CeramicSpeed
が登場しました!
昨年2018年にPrimeホイールの新バージョンであるPrime Black Editionが発売されましたが、そのさらにバージョンアップとなります。
Prime Black Editionの詳細はコチラの記事をご参照
Ceramic Speed製のベアリングを採用
今回新たに使用されるセラミックベアリングはあの有名なCeramic Speed(セラミックスピード)製。同社のBBやプーリーは抵抗を抑えるためのアップグレードとしてはあまりにも有名です。
セラミックベアリング化のメリット
簡単に言うと2点あります。
①摩擦を軽減し軽い回転を実現
②耐久性のUP
→通常のPrime Black Editionのスチールベアリングよりも3~5倍の寿命らしい
CULT化ではない?
一概にセラミックベアリング化といっても、セラミックベアリングのパターンは主に2通りあります。
①ボール部分のみセラミック(USB化)
ベアリングのボール部分のみセラミック化し、ボールの受けとなるレール部分は通常のスチール製。
ボーラでいうところのボーラ ワンに採用されているUSBです。
セラミック製のボール部分よりもスチール製のレール部分が柔らかいため、グリスが必要。(グリスがないとボールによってレールが少しずつ削れていく)
②レール部分もセラミック(CULT化)
ボール部分もレール部分も両方セラミックを採用し、カチカチに硬くなったベアリング。
ボーラでいうと、ボーラウルトラに採用されているCULTベアリング。いわゆるCULT化です。
ボール部分もレール部分も同等の硬度を保ち、硬度差による摩耗を極限まで減らすことができるので、基本的にグリス不要。というかCULTベアリングにグリスを塗ってはいけないというのが普通。
この2つの違いについては下記記事を参照ください。
Prime – BlackEdition X CeramicSpeedはCULTベアリング化ではない?
つまるところ今回のPrime – BlackEdition X CeramicSpeedはCULT化ではなく、USBという立ち位置となっているようです。
今回のPrime – BlackEdition X CeramicSpeed紹介動画の0:41あたりからベアリング内にグリスを注入するシーンがあります。
つまりボールのみセラミック化で、レールはノーマル。
ボーラ ワンと同じイメージです。
これは・・・将来的にCULT化も視野に入れた戦略なのか。
Prime – BlackEdition X CeramicSpeedのラインナップ
今回のラインナップはリムブレーキ、ディスクブレーキの2タイプあり、それぞれリムハイトが28mm、38mm、50mm、85mmの4種類。計8パターンの展開があります。
リム幅は全て19mm (内側)、27.5mm (外側)となっており、25C以上のタイヤにも対応した超ワイドリムです。(これは以前のBlack Editionも同じです)
モデル名 | ブレーキ | 重量 | リムハイト | 価格 |
Prime – BlackEdition X CeramicSpeed DB 28 | DB | ? | 28mm | 165,000円 |
Prime – BlackEdition X CeramicSpeed DB 38 | DB | ? | 38mm | 165,000円 |
Prime – BlackEdition X CeramicSpeed DB 50 | DB | 1905g | 50mm | 165,000円 |
Prime – BlackEdition X CeramicSpeed DB 85 | DB | ? | 85mm | 165,000円 |
Prime – BlackEdition X CeramicSpeed 28 | リム ブレーキ | ? | 28mm | 165,000円 |
Prime – BlackEdition X CeramicSpeed 38 | リム ブレーキ | ? | 38mm | 165,000円 |
Prime – BlackEdition X CeramicSpeed 50 | リム ブレーキ | 1475g | 50mm | 165,000円 |
Prime – BlackEdition X CeramicSpeed 85 | リム ブレーキ | ? | 28mm | 165,000円 |
その他のスペックは通常のPrime Black Editionと同じ
セラミックベアリング化された以外の変更点は特になく、それ以外の仕様は通常のPrime Black Editionと同様です。
同じといっても、リムブレーキモデルのリムハイト50mmのやつで、通常のPrime Black Editionと比べると100g近く重量さがあるので、意外と差が大きいのかも。
まとめ:Prime – BlackEdition X CeramicSpeedは買いか?
これは非常に悩ましいところです。
なんせPrime Black Editionといえば価格10万円以下でかなり評価の高いカーボンホイールが手に入るという最強のコスパが魅力であり、Wiggleのオリジナルブランドとして価値を見出せる部分でもありました。
※2019年10月時点ではセールのため何と脅威の8万円台!!?
しかし、今回はセラミックベアリングを採用したことにより、価格が一気に165,000円となり、他メーカーのカーボンホイールと同等レベルの価格帯に・・・
下手すると同Wiggle内で同じUSB採用のボーラワンの方が安く手に入ってしまうということになります。
→ボーラワンの価格チェックはコチラから
恐らく16万円のホイールを買う人は他のホイールも当然視野に入ることになります。
あとはPrimeというブランドに価値を見出せるか・・・。
セラミックベアリング採用によって間違いなく決戦ホイールへと進化したPrime – BlackEdition X CeramicSpeedですが、コスパ最強という最大の強みを捨て、価格を大幅にUPさせたこのホイールが今後市民権を得ていくかどうか、しばらく静観しながら行く末を見守っていきたいと思います。(え、買えって?)
Prime – BlackEdition X CeramicSpeed
最新情報をお届けします